進化を続ける「アイドリッシュセブン」なぜ彼らは輝き続けているのか?

コラム

進化を続ける「アイドリッシュセブン」なぜ彼らは輝き続けているのか?

【1】順風満帆にいかない彼らの物語

多彩なビジュアルと楽曲で大人気の「アイナナ」だが、華やかな一方で、様々な落とし穴が待ち受ける芸能界で生きるアイドルたちが織りなす奥深い物語も、長年作品が愛され続けている理由の一つ。幼い頃から陸が病気を抱えていたり、その治療費のために彼の兄でもある天が九条家に養子に行ったり、環が芸能界入りしたのは離ればなれになった実の妹を探すためだったりと、複雑な背景を抱えているアイドルたちの悩みや苦しみ、葛藤を描きだすことで、彼らがステージ上で見せるきらめきを際立たせることに成功しているのだ。

そして、そんなアイドルたちを応援するファンの姿をしっかり描いているのが、「アイナナ」の大きな魅力。テレビアニメ1期の第2話「はじまりのステージ」で、初ライブのチラシを受け取り、会場に足を運んでくれた初期ファンの女性たちは、その後のライブシーンでも彼らを応援している姿が描かれている。

【2】物語を反映した楽曲たち

ドラマチックに展開していくストーリーを反映した楽曲たちも、作品を大いに盛り上げた。アニメ各話の挿入歌は、物語の内容やキャラクターの心情を反映した歌詞となっており、なかでも、IDOLiSH7の1stシングルで彼らを代表する楽曲「MONSTER GENERATiON」は、その歌詞やメロディに触れるだけで、IDOLiSH7というグループが目指すものや彼らの情熱を感じ取ることができる。また、7周年記念楽曲として2022年8月にリリースされた「CROSSOVER ROTATION」は、全グループが参加してのメンバー紹介メドレー。聞くだけで各アイドルの魅力がわかる最高の一曲となっているので、これからアイナナ・ワールドに触れる人はぜひ聞いてみてほしい。

【3】現実世界とリンクするアイナナ

アプリ内で、アイドルたちが出場を目指す年末恒例の国民的音楽番組「ブラック・オア・ホワイト」。「#白く染め上げろ」「#黒く塗りつぶせ」という2つのタグを使って、同番組を盛り上げることができるアプリ内イベントが、YouTubeと日本各地の大型ビジョンというリアルと連動する形で開催され、アプリをプレイしていないファンも巻き込み、大きな話題を呼んだ。2022年の大晦日には、さらにパワーアップした「ブラック・オア・ホワイト ライブショーダウン」を開催。4グループのMVが、それぞれYouTubeで公開された。

また、各アイドルを演じているキャスト陣によるライブイベントが開催されるなど、リアルと2次元の融合が楽しめるのもアイナナの魅力。全体ライブも2018年と2019年の7月に開催され、アプリやアニメ内で披露されたパフォーマンスを完全再現。2022年からは各グループ初となる単独ライブも順次開催された。


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