IU、パク・ウンビン、ペ・スジ…百想芸術大賞をベストルック&豊富なビハインドショットで振り返り!
毎年映画やテレビ、舞台で活躍する俳優や製作者らが集結し、韓国エンターテインメント界の最高峰を決める百想芸術大賞。コロナ禍も落ち着き感染対策が緩和されたことで、会場にはフェスティバルの雰囲気がより満ちていた。出席した俳優の公式Instagramには、傑作を共に生み出した“盟友”との絆を感じさせるショットが満載。今回は受賞結果と共に、ドレスアップしたスターたちのファニー&リラックスしたムードをたっぷりお届けしよう。
TV部門大賞は「ウ・ヨンウ弁護士は天才肌」パク・ウンビン!「ザ・グローリー ~輝かしき復讐~」も賞を席捲!
まずは百想芸術大賞を盛り上げてくれるMC陣。例年通り、シン・ドンヨプ、ペ・スジ、パク・ボゴムの3人が息の合った司会で3時間のセレモニーをリードした。
8年連続のMCとなるペ・スジは、レッドカーペットに絢爛なブラックドレスで登場。あまりの艶やかさに、SNSでは「『ブラック・スワン』みたい!」と絶賛の声が相次いだ。その後の授賞式では、打って変わってボディコンシャスだが清潔感に満ちたホワイトドレスで会場を沸かせた。
現在、ドラマ「本当にお疲れ様でした」を撮影中と多忙なパク・ボゴムだが、今年も百想芸術大賞との縁を忘れなかった。レッドカーペットは気品溢れるタキシード、授賞式ではスジとマッチした白のスーツを華麗に着こなした。精悍なヘアスタイルも、“百想の顔”たる容姿端麗さを際立てていた。
8部門10ノミネートと、開催前から本命と目されていた「ウ・ヨンウ弁護士は天才肌」。やはりパク・ウンビンがTV部門大賞、ユ・インシク監督が演出賞と圧巻の結果だった。パク・ウンビンは透け感のあるペールオレンジのドレスを纏い、眩しさもひとしおだった。
“春の日差し”こと同僚の弁護士、チェ・スヨン役のハ・ユンギョンは、黒のホルターネックドレスが上品だ。そして、相変わらず仲良しなウ・ヨンウチームのベストモーメントをアップしていたトン・グラミ役のチュ・ヒョニョンは、ボディラインを強調した爽やかなライトブルーのドレスを華やかに着こなしていた。
「ウ・ヨンウ弁護士は天才肌」でクォン・ミヌ弁護士を演じ一躍有名になったチュ・ジョンヒョクは、所属するBHエンターテインメントを設立したイ・ビョンホンとタキシード姿でパチリ。GOT7としても活躍中のパク・ジニョン、「ザ・グローリー ~輝かしき復讐~」で凄まじい校内暴力の加害者ジェジュンに扮したパク・ソンフンといった所属俳優もジョイントした、フレンドシップ溢れる1枚になった。
そんなパク・ジニョンは、『聖なる復讐者』(5月12日公開)で見事新人男優賞とTikTok人気賞を獲得した。受賞のコメントにもあった通り、彼は5月8日に入隊も控えている。この日は、ファンの前でとびきりの笑顔を見せられた思い出深い日になったことだろう。
そしてもう一つの話題作「ザ・グローリー ~輝かしき復讐~」もまた、TV部門作品賞ほか三部門で授賞した。壮絶な校内暴力の被害者から復讐者となる主人公ドンウンを演じ主演女優賞を獲得したソン・ヘギョは、透き通るデコルテを大胆に見せるドレスで、揺れる袖のはかなげな美しさにも見とれてしまう。
虐待の首謀者ヨンジンという難役を力演した、このドラマのもう一人の主人公イム・ジヨンも、プリンセスのようなドレッシーさで美しさを強調していた。
受賞コメントで、2人の女優はそれぞれ劇中のセリフを引用。イム・ジヨンが「かっこいいよ!ヨンジン!」と口にすると、その後ソン・ヘギョも「ヨンジン…私、大きな賞をもらったわ!」と応答。今も注目されるドラマシリーズの名場面を再現した。
「ザ・グローリー ~輝かしき復讐~」チームのファッションは、今年のレッドカーペットの話題を独占した。加害者メンバーの一人で薬物中毒の画家サラを演じて忘れられない俳優となったキム・ヒオラは、大きく開いた腰にキュートなリボンをあしらう強烈なドレス。露出が多いのに下品ではなく、ヘアスタイルも相まってアグレッシブな個性を放つ。ドンウンと共闘して復讐劇を繰り広げる家庭内暴力の被害者ヒョンナムを力演したヨム・ヘランも、背中を見せるドレスに明るいショートヘアで大変身。格好良すぎる二人の仲良しショットがキム・ヒオラの公式Instagramに上がっていて、実に和む。
さらに視線を集めたのは、ヨンジンの娘イェソルを演じた子役のオ・ジユル。ロングヘアを飾る大きなリボンもフワフワのドレスも、すべてがキュート!今年の百想芸術大賞は、彼女が主役だ。
美の化身のようなIU、圧倒的存在感のチョン・ドヨン…スターたちが豪華な饗宴!
映画賞のセレモニーを常に彩る“レッドカーペットの妖精”のようなスターたちももちろん健在だった。TikTok人気賞を受賞したIUは、シルクの光沢が美しいキャサリン・タッシュのドレスでさながらヴィーナスのよう。セレブなのに気取らない人柄はバックステージでも大人気だったようで、台湾の俳優グレッグ・ハンと共に愛らしい記念ショットを残していた。
ショールカラーのタキシードを着たソ・イングクは、普段以上に貴公子のようなルックスだった。同じくSTORY Jカンパニー所属のキム・ソンチョルとの記念写真では“ルダハート”でおどけていて、大変可愛らしい。
ベテラン俳優も、風格あるファッションで姿を見せた。「イルタ・スキャンダル 〜恋は特訓コースで〜」の人気惣菜店の親しみやすい店主から「キル・ボクスン」の凄腕の殺し屋まで演じ分けたチョン・ドヨンは、アレクサンダー・マックイーンのパンツルックで登場。大ぶりなアクセサリーとも相性ぴったりで文句なしの存在感だ。その一方、カメラを向けられて可愛く愛嬌を振る舞うなど、持ち前の明るい一面も素敵だ。「イルタ・スキャンダル 〜恋は特訓コースで〜」でラブラインを演じた数学教師チヨル役のチョン・ギョンホと共に、“愛娘”ノ・ユンソの新人女優賞受賞に目を細める姿も印象的だった。
脚本賞を獲得した「私の開放日誌」で話題となった、キム・ジウォン演じるミンジョンとソン・ソック扮するク氏の“추앙커플(崇めるカップル)”が、百想芸術大賞で再会した。キム・ジウォンはギリシャ人のファッションデザイナー、クリストス・コスタレロスによるフェミニンなドレス。他方ソン・ソックはオーソドックスなタキシードだが、不精ヒゲ姿で彼独特の色気を振りまいていた。授賞式では、シン・ドンヨプから「もしどちらかだけが受賞するなら?」と問われ、一度はお互いを指さした二人だったが、踵を返すようにソン・ソックが自分に指を向けてキム・ジウォンが吹き出すという一幕も。
もちろん、“オシャレのカリスマ”ペ・ドゥナを忘れてはいけない。エアリーな白の素材を基調に、開いた胸元を黒のレースで隠したルイ・ヴィトンの春物ドレスで颯爽とした姿。デザインはセンシュアルだが気品が漂い、トーンを合わせたロンググローブを持ってくるセンスにも脱帽だ。実際に起きたコールセンターでの自殺事件を元にした『Next Sohee(英題)』で脚本賞(シナリオ賞)などを獲得したチョン・ジュリ監督や、タイトルロールのソヒを演じ新人女優賞を受賞したキム・シウンらとの仲睦まじいショットに癒やされる。
傑作『別れる決心』に大健闘!50歳の新人監督による『The Night Owl』が三冠&社会派映画が躍進
映画部門大賞ほか、主要部門を制覇したパク・チャヌク監督の『別れる決心』(22)。本作のヒロインであり殺人事件の容疑者ソレを演じたタン・ウェイは、ディープグリーンのドレスで目を引いた。緑と言えば、劇中でソレが着ていたワンピースを彷彿とさせる色味だ。『別れる決心』で新たなファム・ファタール像を体現したタン・ウェイだからこそ、作品へのリスペクトを意識して着てきたのかもしれない。ペ・スジ、パク・ポゴムとの3ショットも豪華だった。
そんななか、今年の百想芸術大賞に旋風を巻き起こしたのは、51歳という年齢で新人監督賞など三冠に輝いたアン・テジン監督の長編デビュー作『The Night Owl』に間違いない。本作で主演男優賞を獲得したリュ・ジュンヨルは、若草色のタキシードで初夏らしいすっきりしたルックスだった。
花も実もある豪華スターたちの美と個性の饗宴が楽しめる百想芸術大賞。彼らと彼女らのますますの活躍で、今年も韓国エンタメ界が賑わうことだろう。