正義のロボットだけど意外とバイオレンス!?オプティマス“無双”で振り返る「トランスフォーマー」シリーズ
地球を舞台に、宇宙からやって来たロボットたちの活躍を描く人気シリーズ第6弾『トランスフォーマー/ビースト覚醒』が8月4日(金)に公開される。日本の変形ロボット玩具をベースにしたテレビアニメが原作で、惑星サイバトロンで生まれた金属生命体「トランスフォーマー」によるバトルを描くSFアクション。様々な車や戦闘機、戦車が巨大ロボへと変形する革新的な映像が話題を呼び、シリーズ5本に加えて、スピンオフ『バンブルビー』(19)も製作される大ヒットコンテンツに成長した。
そんな本作の主役というべき存在が、正義のトランスフォーマーことオートボットの総司令官オプティマスプライムだ。勇気と強さ、包容力、そして鉄の意志を持つ彼は、まさに理想のリーダー。故郷を失った自分たちを受け入れてくれた人類を守るため、地球侵略を企む悪のトランスフォーマー、ディセプティコンに立ち向かう。どんなに傷ついても全力で戦い続ける熱血漢オプティマスのガチンコファイトは、「トランスフォーマー」シリーズにおける一番の見せ場といってよい。シリーズを彩ってきたオプティマス激闘の歴史を、印象的なバトルシーンにフォーカスして振り返ってみよう。
敵ロボットの首をエナジーブレードで斬り落とした最初の名勝負
シリーズ第1弾『トランスフォーマー』(07)は、地球で発見されたトランスフォーマーの生命の源であるオールスパークを巡る物語だった。オートボットの一人で中古車販売店のカマロに擬態していたバンブルビーが、人生初の車を買いに来た高校生のサム(シャイア・ラブーフ)と出会ったことをきっかけに、オプティマスらが次々と地球に来訪。北極圏で氷漬けになっていたディセプティコンのリーダー、メガトロンも目を覚ましたことで、人類も巻き込んでのオールスパーク争奪戦が繰り広げられた。
本作、そしてシリーズにおいてもオプティマスの最初の見せ場と言えるのが、地雷除去車から変形するボーンクラッシャーとの一騎打ち。走行しながらロボットモードに変形した彼らは、フリーウェイで取っ組み合いの肉弾戦を展開。最後はボーンクラッシャーをヘッドロックで押さえつけ、エナジーブレードでその首を斬り落として機能停止に追いやった。テレビアニメではレーザー銃の撃ち合いが中心で直接的な暴力描写は抑えられていただけに、金属の破片やオイルを流しながら激闘する姿に衝撃を覚えた人もいるだろう。ボーンクラッシャー戦は、「なんとしてでもディセプティコンを阻止する!」というオプティマスの決意が伝わってくる名勝負だった。