生田斗真主演作『渇水』試写会の感想は?多忙な現代人がふと立ち止まり、考えさせられるコメント多数
厳しさと共に描かれる希望的メッセージが心に刺さる!
一筋縄ではいかない厳しい現実を真摯に捉えており、ゆえに観ていてつらくなる描写も多い『渇水』だが、「つらいなかにも優しさを感じられる」(30代・女性)とあるように、苦しい生活に射す一筋の希望も映しだされている。
「原作とは異なるラストがよかったです」(40代・女性)
「公園での水遊びのシーンがファンタジックで印象的だった」(50代・男性)
「ラストの公園のシーンで少し救われた気がした」(40代・女性)
といった言葉が寄せられたクライマックス。岩切と姉妹の交流が16ミリフィルムの情緒ある映像と共にエモーショナルに映しだされており、「いろいろ考えさせられる内容でしたが、最後は晴れやかな気持ちになりました」(40代・男性)と、感情を解放する清々しさを見事に表現したシーンとなっている。
また、人間同士のつながりがもたらすポジティブなメッセージも孕んでおり、「周りを見て、人とのつながりを大切にしたいと思った。コロナ禍で遠くなった人との距離感を感じられた」(40代・女性)、「人とのつながりが一番大事」(60代・男性)など、人間関係が希薄になった現代社会だからこそ、感じるものがあったという声も目立った。
「人間は手の届く範囲でしかどうにかできないと改めて感じたが、そこが人間臭くて好きでした」(40代・女性)。この感想が言い表しているように、身の回りに存在する問題を、等身大かつ切実な視点で描く本作を、ぜひ劇場のスクリーンで目の当たりにしていただきたい。
構成・文/サンクレイオ翼
※高橋正弥監督の「高」は「はしご高」が正式表記
※山崎七海の「崎」は「立つ崎」が正式表記
作品情報へ