生田斗真主演作『渇水』試写会の感想は?多忙な現代人がふと立ち止まり、考えさせられるコメント多数
貧困、ネグレクト…社会の問題を考えるきっかけに
原作が書かれたのは30年以上前だが、その当時から現在まで依然として存在する貧困や格差、子どもへのネグレクトといった様々な社会問題を扱う『渇水』。
1週間分のわずかな生活費を母親から渡されるも、時にはスーパーで万引きをし、水道が止められれば公園や他人の庭先からも拝借し、必死に生きていく姉妹。その一方で、なかなか家に帰ってこない母親の子どもに対する愛情や事情も描かれ、貧困が生みだす痛ましい現実を浮き彫りにしていく。
「日本のどこかにあの姉妹がいるんだなと思いました」(20代・女性)
「いま置かれている日本の貧困者の現状をリアルに感じることができた」(10代・男性)
「娘に見せたい。何不自由なく暮らせることが普通ではないことを知ってほしいと思いました」(30代・女性)
作品で描かれていることが、他人事ではなく日本のあらゆる場所で起こっていることだと改めて認識した人も多かったようだ。
夫に消えられシングルマザーとして子どもを養うために必死にお金を作ろうとする母親、それを理解し辛抱強く待つ姉妹…。不公平な世の中が生みだすやりきれない状況にしびれを切らした岩切は、目の前にいる姉妹の心に潤いをもたらすべくある行動に出る。水のように流れに身を任せるだけの空虚な男が立ち上がる姿は、多くの人の心に響いたようで、以下のような言葉が見られた。
「日々の活動を、流れに身を任せないようにしようと思いました」(50代・男性)
「心の持ちようで社会の見え方が変わるし、流れも変わるのではないかと感じさせられました」(40代・男性)
「動かなくちゃいけない時ってあるのかも、と考えさせられました」(20代・女性)
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