リナ・サワヤマや新田真剣佑、チーム”エブエブ”や「BEEF/ビーフ」キャストまで。エンタメ最前線を走るアジア人を一挙に紹介

コラム

リナ・サワヤマや新田真剣佑、チーム”エブエブ”や「BEEF/ビーフ」キャストまで。エンタメ最前線を走るアジア人を一挙に紹介

躍進するアジア人の輝き

クレイジー・リッチ!』『オーシャンズ8』『シャン・チー/テン・リングスの伝説』などのブロックバスター作品への出演が続くオークワフィナは、アメリカでもっとも有名なアジア系アメリカ人ラッパーとも言われるダムファウンデッドとともに来場。(ちなみに、オークワフィナもラッパーで、もともと世に出たきっかけはラップだった)オーワクフィナの次回作は、日本では6月9日公開のディズニー映画、実写版『リトル・マーメイド』とのこと。

ダムファウンデッドとオークワフィナ
ダムファウンデッドとオークワフィナPhoto by Charley Gallay/Getty Images for Gold House

日本からは、『聖闘士星矢 The Beginning』でハリウッド主演デビューを果たした新田真剣佑が参戦。アニメ好きでなくても知っている名作漫画の実写版とあって、アメリカでも話題となっている。また、ビヨンセの曲に合わせて腰をおとす“ドロップチャレンジ”がソーシャルメディアで大バズりしたアツコ・オカツカも出席!台湾と日本人の両親の間に台湾で生まれ、幼少期を日本で過ごしたそう。現在は、ロサンゼルスを拠点に活動しており、昨年末にHBOでオリジナル番組が放映開始になると、コメディアンとして一躍全米で知られるようになった注目株だ。

【写真を見る】オールブラックのシャープなルックで出席した新田真剣佑ほか「2023 A100リスト」の出席者を一挙紹介
【写真を見る】オールブラックのシャープなルックで出席した新田真剣佑ほか「2023 A100リスト」の出席者を一挙紹介Photo by Charley Gallay/Getty Images for Gold House


アメリカには本当に様々な人種が住んでいる。アジアといってもその範囲は広いし、アジア人といってもアジアに一度も住んだことのない人もいる。そしてアジア人に限らないが、アメリカでは人種における差別がいまだ根深いことも事実だ。何十年間にもわたって、静かなアジア人たちは無視されることに声をあげない状況が変わらずあったかもしれないが、近年アジア人の躍動は本当に目覚ましく、風向きがあきらかに変わっていることも真実だ。それは受賞者たちの活躍が物語っている。

キャプテン・マーベルことブリ―・ラーソンは、スピンオフドラマ『ミズ・マーベル』でカマラ・カーンを演じたイマン・ヴェラー二を応援するために出席。作品内で妹のようなイマンのために、とはキャラクターさながら頼もしい!
キャプテン・マーベルことブリ―・ラーソンは、スピンオフドラマ『ミズ・マーベル』でカマラ・カーンを演じたイマン・ヴェラー二を応援するために出席。作品内で妹のようなイマンのために、とはキャラクターさながら頼もしい!Zack Whitford/BFA.com

「BEEF/ビーフ」でアリ・ウォンらと共演。ヤング・マジノと日本人役を演じたジョセフ・リー
「BEEF/ビーフ」でアリ・ウォンらと共演。ヤング・マジノと日本人役を演じたジョセフ・リーZack Whitford/BFA.com

彼らは、アジア人の中でトップなのではなく、エンターテインメントの最高峰の場での最前線を走っている。アジア人として初の主演女優賞に輝いたミシェル・ヨーがアカデミー賞の受賞スピーチで言ったように、“私のような見た目の”子どもたちに勇気を与えるもので、たんに彼女が女優として認められたこと以上に、後世に残る大きな意味がある。沈黙に耐えてきたアジア人たちが力を合わせ、こうしたイベントが開催されている意義は深く、我々がもつ歴史や文化の美しさを世界に伝えていく時が到来した。自分たちの人生を生きぬくことで、挑戦して前進するアジア人たちの輝きは、いま確実にアメリカで大きくなっている。

文/八木橋恵

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