ネコ、美少女、パンクロッカー…『スパイダーバース』で活躍!個性的すぎるスパイダーマン図鑑
マルチバース中の様々なスパイダーマンが交流し共闘する様子を、コミックからそのまま飛び出したかのような革新的な映像表現で描いた「スパイダーマン:スパイダーバース」シリーズの最新作『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』が6月16日(金)より公開される。
前作をはるかに上回る数のスパイダーマンが顔をそろえる最新作にちなみ、ここでは本シリーズに登場する個性豊かなスパイダーマンたちを紹介していく。
運命に立ち向かう!未熟者の主人公スパイダーマン
ブラックのコスチュームがクールな本シリーズの主人公スパイダーマンは、ブルックリンに住む黒人の高校生マイルス・モラレスがある日、放射性のクモに噛まれたことによって能力を得ると、キングピンによって殺されてしまったピーター・パーカーのあとを継ぎ、スパイダーマンとして活動することになるキャラクターだ。
その素顔はグラフィティアートを愛するいかにも高校生なティーンエイジャー。前作では危機に立ち向かうことで未熟者から一人前のヒーローとなる覚悟を抱いていく姿が描かれた。そして今作では「愛する人と世界は同時に救えない」というスパイダーマンの哀しき宿命と直面することに…。
ヒーローの成れ果てを体現する落ちぶれ中年スパイダーマン
そんなマイルスの師匠として、前作で彼を鍛え上げたのがピーター・B・パーカーという別次元から現れたスパイダーマン。長年ヒーロー活動に打ち込んだ結果、妻のMJとは離婚し、さらにレストラン投資にも失敗するなど転落人生を送った末路のスパイダーマンだ。
ポッコリお腹に無精髭、スウェット姿の自堕落なスパイダーマンだったが、マイルスとの出会いから自分を取り戻していき、一度は失敗した結婚生活をやり直すべくMJを訪れるまでに復活。そして今作ではMJとの子どもでスーパーパワーを持つ娘メイデイと共に再登場を果たす。
あの不遇キャラにクモの力が…!スパイダー・グウェン
同じく別次元からやってきたスパイダー・グウェンは、ピーターが初めて愛した恋人だが、戦いに巻き込まれ命を落としてしまうことでおなじみのグウェン・ステイシーが、ある次元でクモに噛まれて力を手に入れたキャラクターだ。
フードがついたパーカー風のコスチュームを身に纏い、前作ではドック・オクに襲われたマイルスとピーター・B・パーカーを助けに颯爽と駆けつけるなどメインキャラクターとして活躍。マイルスのよき理解者であり、マイルスが密かに思いを寄せる相手でもあるが、今作でその関係は発展するのだろうか?
モノクロの渋い探偵…スパイダーマン・ノワール
モノクロで描写されるスパイダーマン・ノワールは、1933年のニューヨークから現れた探偵のスパイダーマン。トレンチコートのコスチューム、彼の行くところには常に雨の匂いのする風が吹くという、ノワールフィルムから出てきたようなハードボイルドなキャラクターだ。子どものマイルスを事態に巻き込まないように厳しく接しつつもつらい時には慰めるなど、大人な振る舞いが目立つ一方で、色の概念を理解しようとルービックキューブにチャレンジする姿がキュートだった。
豚ルックスがかわいらしい!スパイダー・ハム
スパイダー・ハムことピーター・ポーカーは、カートゥーン調の豚スパイダーマン。ほかのスパイダーマンが後天的にクモの能力を手に入れたのに対し、もともとがクモで、豚に噛まれたことで豚化した稀有なキャラクター。敵からその見た目を「マンガみたい」とバカにされながらも、「マンガなめんな」の精神でボコボコにする姿は最高だった。
日本アニメ的キャラクターのペニー・パーカー&SP//dr
3145年のニューヨークから来たペニー・パーカーとSP//drのコンビは、美少女と丸々としたロボットに棲むクモとが心でリンクしている一心同体なキャラクターだ。日本語をしゃべることからもわかるように、日本のアニメからの影響が大きく感じられ、コミック版ではSP//drの見た目はより人型の、エヴァンゲリオン的な造形となっている。