「アバター」シリーズにまつわる情報を総まとめ!秘蔵映像に見る舞台裏から最新作のヒントまで
リアルを追求して作り上げられた「アバター」のキャラクターたち
『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』のパッケージには、3時間を超えるボーナスコンテンツを収録。キャメロンや『タイタニック』以降プロデュースを務めているジョン・ランドーをはじめ、撮影や美術、デザイン、視覚効果から編集、音楽、音響効果ほか主要パートのスタッフ、キャストやスタント、名もなきキャラクターを演じたパフォーマーまで、超大作を支えたクルーのインタビューとメイキング映像で、舞台裏がたっぷり紹介されている。
製作にあたり、「単なる続編ではなく、壮大な物語を紡ぎ上げよう」と宣言したキャメロンは、「アバター」シリーズを「複数の物語を収める器」だと語っている。そして映画に不可欠な要素として挙げたのが、パンドラの世界観とキャラクターだ。ご存じのように「アバター」のキャラクターの多くはCGIだが、それらは俳優の表情まで反映したパフォーマンスキャプチャで表現されている。つまり俳優の演技力がキャラクターを大きく左右してしまうのだ。
そのためキャスティングは慎重に行われたが、特典映像にはスクリーンテストやリハーサルの模様を収録。兄ネテヤム役のフラッターズと弟ロアク役のダルトンの対立、末っ子トゥク役のブリスのあどけなさなど、観客の心を捉えた名場面は、彼らの名演があってこそだと改めて実感させられる。ウィーバー演じた14歳のキリと、生身でチャンピオンが演じたスパイダーの年齢や身長差を超えたスクリーンテストも興味深い。なおキリのデザインは『エイリアン2』(86)の頃のウィーバーの映像を参考に、顔つきや口元を再現。その比較映像に作り手のこだわりを感じさせられる。
モーションキャプチャスーツを着て実際に演技する俳優たち
モーションキャプチャによる撮影風景と完成映像の比較も注目したいコンテンツだ。モーションキャプチャスーツを着た俳優たちがなにもない空間で芝居をするという、ビジュアル自体は非常にシンプル。ただし、「相手がいるだけの純粋な演技」とキャメロンが解説しているとおり、ワーシントンとサルダナら俳優たちの熱量や想いがストレートに伝わってくる映像に、思わず心を打たれてしまうはず。
キャメロンやラング、俳優たちによるキャラクターの深掘り解説も興味深い。例えば、DNA合成による肉体に生前の記憶を埋め込んだ“リコンビナント”として蘇ったクオリッチの感情が、映画のなかでどう変化していくか。どんな気持ちで自分の頭蓋骨を握りつぶしたのかなど、2回目以降の鑑賞をより楽しくしてくれるサブテキストだ。
ダイバーによる指導のもと素潜りにも挑戦
海を舞台にした本作は、リアルな演技へのこだわりから海中シーンは撮影用プールの水中で撮影。気泡が出るとモーションキャプチャに支障がでるため、俳優たちは素潜りで演技を行った。ダイバーの指導のもと行われた素潜りの訓練シーンや、メトカイナ族が水中で使う手話の練習、リアルな海を体感するためハワイで合宿を行うなど、プリプロダクションの段階で膨大な作業が行われたという。驚いたのはウィンスレットの素潜りで、なんと6分50秒!キャメロンのこだわりも凄まじいが、応じる俳優たちの本気度も、特典映像からひしひしと伝わってくる。
ほかにも19のカテゴリーに分けられたメイキングで、作品の舞台裏を徹底紹介。テクニカルな面だけでなく、どのようにそのデザインに至ったか、なぜそこにこだわったのかなどソフト面からも映画が徹底解説されている。ぜひ本編とセットで味わってほしい。
3枚組 2D ブルーレイ [本編]+DVD [本編]+ブルーレイ [ボーナス・ディスク]
6月30日(金)発売
価格:5,390円(税込)
発売・販売元:ウォルト・ディズニー・ジャパン
[c] 2023 20th Century Studios.
■『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』4K UHD
5枚組 4K UHD [本編]+3D ブルーレイ [本編]×2+2D ブルーレイ [本編]+ブルーレイ [ボーナス・ディスク]
6月30日(金)発売
価格:9,790円(税込)
発売・販売元:ウォルト・ディズニー・ジャパン
[c] 2023 20th Century Studios.