角川映画の野心作『汚れた英雄』4K UHD発売決定！Dolby Atmos音声でレースシーンを体感せよ

2026年の角川映画50周年に向けて、名作の数々を映像、音声、特典すべてにおいて究極のクオリティを追求してUHD化する「角川映画UHDプロジェクト」。これまで『犬神家の一族』(76)や『戦国自衛隊』(79)、松田優作主演の『蘇える金狼』(79)や『野獣死すべし』(80)などの人気作が続々とUHD化されてきた本プロジェクトから、このたび新たに『汚れた英雄』が、4Kデジタル修復 Ultra HD Blu-ray【HDR版】として10月13日(金)にリリースされることが決定した。

大藪春彦の小説を、草刈正雄主演で映画化した『汚れた英雄』[c]KADOKAWA 1982

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ハードボイルド小説の第一人者として知られる大藪春彦の同名小説を、角川映画の生みの親である角川春樹が初めて自らメガホンをとって映画化した『汚れた英雄』。チャンピオンになるためなら手段を選ばない華麗でダーティな天才ライダーの北野晶夫が、天性の美貌を武器にセレブ美女たちを次々とパトロンにし、全日本ロードレース選手権の最終戦へと命がけで挑む姿が描かれていく。

主人公の北野晶夫役を演じたのは、角川映画屈指の超大作『復活の日』(80)でも主演を務めた草刈正雄。共演には『男はつらいよ寅次郎わが道をゆく』(78)でマドンナを演じた木の実ナナや、朝加真由美、浅野温子、そしてレベッカ・ホールデンといった豪華女優陣に加え、勝野洋や奥田瑛二らが脇を固める。

木の実ナナやレベッカ・ホールデンなど、豪華女優陣の共演は必見[c]KADOKAWA 1982

角川映画全盛期の1982年12月に封切られた本作は、真田広之主演の『伊賀忍法帖』(82)と二本立てで上映。劇場では映画公開と同時に本編が収録されたビデオソフトが販売されるという異例の戦略で話題を集め、配給収入は『犬神家の一族』や『戦国自衛隊』をも上回る16億円の大ヒットを記録。ビデオソフトの売り上げも予想を大きく上回るものとなった。

今回発売されるUHDでは、これまでリリースされた「角川映画UHDプロジェクト」作品と同様、“究極にして最終形態”といえる最高品位のフォーマットの商品仕様を追求。映像は、制作当時のタイミングデータや過去のマスター、上映用フィルムなどを参照しながら、公開当時の色味を復元したニューマスターが作成され、仙元誠三撮影監督のもとで撮影助手を担当した柳島克己の監修によるグレーディング作業が実施される徹底ぶり。同時に幅広い輝度や色域を表現できるHDR技術によって、より艶やかでダイナミック、そして繊細な映像が実現された。

【写真を見る】90ページ以上の豪華本や劇伴CDが同梱！初収録のDolby Atmos音声で臨場感がMAXに[c]KADOKAWA 1982

音声には、録音を務めた瀬川徹夫によって新たに制作されたDolby Atmos音声「Dolby Atmos 2023 Remix 音源」が初収録されていることも今回のUHD化の注目ポイントの一つ。Blu-rayには、同じく瀬川が監修した2004年制作の5.1chサラウンド音声も収録されており、迫力あふれるレースシーンや登場人物たちの細やかな息遣いによって、より臨場感あふれる映画体験を味わうことができる。クリアな音声によって、40年以上前に制作された作品とは思えない、本作の鮮烈さがより深く味わえること請け合いだ。

特典には、関係者の新規インタビューや新たに発掘されたスチールで構成された豪華本「THE IGNITION KEY OF THE LAST HERO」(A4サイズ・ソフトカバー・90ページ以上)と、初CD化となる劇伴CDが同梱される。さらに映像特典として、草刈をはじめキャスト陣と監督が勢ぞろいした製作会見の模様を収めたスポニチ映像による「『汚れた英雄』製作会見ニュース」の映像や、初収録も含むテレビスポットなどの特典が納められる。