戸田恵子に読者の疑問をぶつけてきた!35年演じ続けているアンパンマンが唯一無二である理由、役作り秘話までたっぷり回答

インタビュー

戸田恵子に読者の疑問をぶつけてきた!35年演じ続けているアンパンマンが唯一無二である理由、役作り秘話までたっぷり回答

絵本「あんぱんまん」誕生50周年、映画&テレビ35周年のメモリアルイヤーとなる今年。最新映画『それいけ!アンパンマン ロボリィとぽかぽかプレゼント』が公開中だ。今作で描かれるのは、ロボットの女の子・ロボリィ(声:桐谷美玲)がアンパンマン(声:戸田恵子)と出会い、胸がぽかぽかする経験を知っていくという物語。

MOVIE WALKER PRESSでは、世代を超えて愛され続けているアンパンマンを35年にわたって演じ続けている戸田恵子を直撃!Twitterにてユーザーから質問を募り、戸田ご本人に答えてもらう“AMA”(=Ask Me Anythingの略。ネットスラング風に言うと「戸田恵子だけど、なにか質問ある?」といった意味)を実施した。読者の疑問・質問、そして愛を届けると、「家族のような存在」だというチームや、原作者で2013年に亡くなったやなせたかしに寄せる特別な想いが明らかとなった。

絵本「あんぱんまん」誕生50周年、映画&テレビ35周年のメモリアルイヤー!“思いやり”と“笑顔”の大切さを描いた『それいけ!アンパンマン ロボリィとぽかぽかプレゼント』が公開
絵本「あんぱんまん」誕生50周年、映画&テレビ35周年のメモリアルイヤー!“思いやり”と“笑顔”の大切さを描いた『それいけ!アンパンマン ロボリィとぽかぽかプレゼント』が公開[c]やなせたかし/フレーベル館・TMS・NTV [c]やなせたかし/アンパンマン製作委員会2023

もし戸田さんが「アンパンマン」の世界に入ったとしたら、誰と仲良くなりたいですか?どんな冒険したいですか?(30代・女性)

「アンパンマンワールドにいる子どもたちです。本シリーズにはたくさんのキャラクターがいますが、まずはそこで暮らしている子どもたちと仲良くしたいですね。そして冒険と言えるかわかりませんが、一緒にアンパンマンワールド内を散策してみたいです。最新作の冒頭では、子どもたちが旗を持って、お遊戯ダンスをするシーンがあるんですが、そういった場面を観ていると『不器用な子たちもたくさん練習して、みんなで頑張ってお遊戯をしているんだな』という気持ちが湧いてくる。そうやって作品に入り込めるくらい、子どもたちがとてもピュアに描かれている作品だなと感じています」

アンパンマンの収録に向かう際に、ルーティンのようなものはありますか?(20代・男性)

「個人的なルーティンは、まったくないですが、みんなのルーティンはあります。コロナ禍に入る前は全員で集まって収録をしていましたので、いろいろなお菓子があって、それをみんなで食べるというのがルーティンでした。私は公演などで地方の仕事にもたくさん行くので、買ってきたお土産をスタジオにズラッと並べておくと、皆さんが“戸田暖簾街”と呼んでくれたりして(笑)。地方のおいしいものが並んでいるので、ゲストでいらっしゃる方も、『おいしいものがあるから、アンパンマンのスタジオに来るのが楽しみ』と言ってくれます。“始まる前にみんなでラジオ体操をやってから、収録に臨む”というのもお決まりでしたね」

「アンパンマン」でご一緒しているチームは、いま戸田さんにとってどのような存在になっていますか?(40代・女性)

「チームのみんなは家族のよう」という戸田恵子
「チームのみんなは家族のよう」という戸田恵子撮影/野崎航正 ヘアメイク/相場広美〈マービィ〉 スタイリスト/江島モモ


「35年も続けてきた番組なので、チームのみんなは家族のような存在です。チーム内には、その間にお子さんやお孫さんができた人もいます。35年って、それくらいの月日ですよね。悩みがあれば、うちに来る人もいます。それぞれがいろいろな知恵を持っていますから、話をしているうちに大概のことは解決できる。いいチームだなと改めて思っています。もちろん35年の間にはいいことばかりではなく、やなせ先生がお亡くなりになったり、初代ドキンちゃん役の鶴ひろみさんが急な事故で亡くなったりと、いろいろなことがありました。『“番組を長くやる”、“続ける”というのは、こういうことなんだな』と感じています。うれしいこと、喜びもたくさんあるけれども、それと同じぐらい悲しいこともある。本当に悲喜こもごもで、みんなでいろいろなことを乗り越えてきたように感じています」

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