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100周年の節目にふさわしい!ディズニー音楽と花火の祭典「Disney Music & Fireworks」潜入レポート

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100周年の節目にふさわしい!ディズニー音楽と花火の祭典「Disney Music & Fireworks」潜入レポート

6つのセクションで贈る、ディズニー音楽と花火の共演!

本イベントは6つのセクションに分かれており、「ウィッシュ」「アドベンチャー」「フレンドシップ」「ラブ」「東京ディズニーリゾート40周年“ドリームゴーラウンド”」「フィナーレ」の順で、テーマごとにセレクトされた楽曲で構成されている。

6つのセクションで構成されている「Disney Music & Fireworks」
6つのセクションで構成されている「Disney Music & Fireworks」[c]中河原理英(RIEI NAKAGAWARA)

「ウィッシュ」

「願うこと。すべての物語はそこから始まります。行ってみたい場所。なりたい自分。どんな大きな願いだっていい。心の中は自由だから」。そんな山寺のナレーションで始まった「ウィッシュ」セクションでは、『ズートピア』(16)の「トライ・エブリシング」がトップを飾り、『モアナと伝説の海』(16)の「どこまでも~How Far I’ll Go~」、『ミラベルと魔法だらけの家』(21)の「本当のわたし」と、自身の“願い”に向き合い、夢を実現するため奮闘するキャラクターたちが魅力の作品から、人気楽曲が続いていく。
「どこまでも~How Far I’ll Go~」の伸びやかな歌声が映える、黄金の柳のような花火が頭上から降り注ぎ、「本当のわたし」では『ミラベルと魔法だらけの家』の世界観にぴったりのカラフルな花火が会場を照らす。花火の打ち上げタイミングは、滞空時間などを緻密な計算で調整しており、「トライ・エブリシング」のような、リズミカルで細かいメロディにもバッチリとシンクロ。注目してほしいポイントになっている。

「アドベンチャー」

ド派手な演出に一際大きな歓声があがった「パイレーツ・オブ・カリビアン」!
ド派手な演出に一際大きな歓声があがった「パイレーツ・オブ・カリビアン」![c]中河原理英(RIEI NAKAGAWARA)

「願いをかなえたいという強い想いは、やがて勇気へと変わります。遠く果てしない世界へ踏み出さずにはいられない」。冒険心あふれる楽曲が彩る「アドベンチャー」のセクションでは、『アナと雪の女王2』(19)より「イントゥ・ジ・アンノウン~心のままに」の神秘的な歌声からスタートした。エルサの雪の魔法のように、光の尾を引きながら夜空へ飛びだしていく花火は、まさしく映画の世界観そのもの。そしてこのセクションで最も大きな歓声が上がったのは、実写映画「パイレーツ・オブ・カリビアン」シリーズのメインテーマ「彼こそが海賊」だ。勇壮なオーケストラに合わせ、曲初めから終わりまで、腹の底に響きわたるような音と共に怒涛の花火ラッシュが続く!さらに打ち上げ花火だけではなく、ステージ上を埋め尽くす回転花火が勢いよく回るなど、ド派手な演出で会場を沸かせた。

「フレンドシップ」

仲間との絆を描く作品がセレクトされた「フレンドシップ」セクション
仲間との絆を描く作品がセレクトされた「フレンドシップ」セクション[c]中河原理英(RIEI NAKAGAWARA)

「笑いあい、支え合い、時には喧嘩もするけれど。陽気で楽しい彼らとならどんなことだって乗り越えられる」。「フレンドシップ」セクションは、このテーマには欠かせないであろう、『トイ・ストーリー4』(19)より「君はともだち」や『アラジン』(92)の「フレンド・ライク・ミー」などの楽曲で構成されている。「君はともだち」では“友情”というワードにぴったりの、かわいらしいスマイルマークの花火が空に浮かび上がり、観客は楽しそうに空を指さしていた。
「フレンド・ライク・ミー」はランプの魔人、ジーニーがアラジンとの初対面シーンで披露する人気曲で、ハイテンションな楽曲に合わせた、まるでジーニー自身が打ち上げているかのような見事な花火演出には、会場中が大盛り上がり!

「ラブ」

ロマンチックなラブソングと美しい花火に魅了される
ロマンチックなラブソングと美しい花火に魅了される[c]中河原理英(RIEI NAKAGAWARA)

そんな熱狂から一転、続いてのテーマは「ラブ」。「恋の喜び。家族の絆。生きとし生ける物への大きな愛。それらは時に奇跡を起こします」というナレーションと共に流れてきた『美女と野獣』(91)の名曲「美女と野獣」で、会場はしっとりとした空気に包まれる。これまでの豪奢な演出ももちろん最高だが、ロマンチックなラブソングと、儚く夜空に散る花火の相性は抜群だ。『塔の上のラプンツェル』(10)の「輝く未来」では、この曲が流れる劇中シーンのように、空を舞うランタンを彷彿とさせる小さく輝く花火が打ち上げられ、幻想的な雰囲気に。セクションの最後を飾ったのは、『ライオン・キング』(94)の「サークル・オブ・ライフ」。曲間にはステージを囲う木々をライトが照らしだす場面もあり、会場中を駆使した演出には脱帽する。これまで穏やかな曲が続いていたなかで、大サビにかけての盛り上がりはすさまじく、太鼓の音響と大玉花火の打ち上げ音が見事重なった瞬間の音圧には圧倒される。

「東京ディズニーリゾート40周年“ドリームゴーラウンド”」

いよいよ後半に差し掛かり、ここからは開園40周年を迎えた東京ディズニーリゾートをテーマにした「東京ディズニーリゾート40周年“ドリームゴーラウンド”」のセクション。その幕開けにふさわしく、聞こえてきたのは「東京ディズニーランド・エレクトリカルパレード・ドリームライツ」のイントロだ。ディズニーリゾートへ遊びに行ったことのある人なら、無条件にワクワクしてしまうだろうメロディに乗せ、目の前に人気イベントエレクトリカル・パレードの光景が浮かんでくるような、華やかで色とりどりの花火が夜空を埋める。時折、“隠れミッキー”のようにミッキー型の花火も見えて、童心に返ったように嬉しくなってしまう。

忘れられない一夜になる!
忘れられない一夜になる![c]中河原理英(RIEI NAKAGAWARA)

続いて、東京ディズニーシーのナイトタイムエンタテインメント「ビリーヴ!〜シー・オブ・ドリームス〜」の日本語版テーマソングで、MISIAが訳詞、歌唱も担当する「君の願いが世界を輝かす」。夜空や星の輝きになぞらえて、“願うこと”“夢見ること”の尊さを歌うこの曲は、まさしく本イベントのためにあると言ってもいいほどマッチしており、情熱で美しいMISIAの歌声と花火の共演は感動必至。
セクションの最後を飾った東京ディズニーリゾート40周年のテーマソング「リビング・イン・カラー」のポップな楽曲では、タイトルどおり溢れかえるほどの色を使った花火で40周年をカラフルにお祝いする。

「フィナーレ」

【写真を見る】ものすごい迫力!特等席で味わう、極上のディズニー音楽と豪華絢爛な花火の共演!
【写真を見る】ものすごい迫力!特等席で味わう、極上のディズニー音楽と豪華絢爛な花火の共演![c]中河原理英(RIEI NAKAGAWARA)

いよいよ終幕が近づいてきた「Disney Music & Fireworks」。「今夜の冒険もそろそろ終わりの時間です」という山寺のナレーションに、あっという間に時間が過ぎ去っていたことを実感する。だが、ここからの盛り上がりが怒涛!花火の打ち上げと共に、「スター・ウォーズ」のテーマの高らかなファンファーレが山中湖に響きわたり、絢爛なフィナーレが始まった。会場はライトセーバーを思わせるレーザーが縦横無尽に照射され、「スター・ウォーズ」の世界へ飛び込んだかのよう。続けざまに流れたのは「アベンジャーズ」シリーズから勇猛なテーマ曲「The Avengers」で、極上の音響で聴くオーケストラ音楽が調味料となって、花火もこれまで以上に荘厳なものに見え、気分が高揚しないわけがない。

かと思えば、「ミッキー・マウス・マーチ」、『リトル・マーメイド』より「アンダー・ザ・シー」、『アラジン』より「ホール・ニュー・ワールド」、『モンスターズ・インク』より「君がいないと」…と、改めてディズニーには名曲しかない!と実感するメドレーで畳みかける。メドレーを手掛けたのは、ディズニー愛あふれるミュージシャンとして知られる浅倉大介で、その楽曲セレクトは「さすが」のひと言。そして音楽が変わると、いままで見えていた景色――花火の見え方も豪奢であったり、儚く感じたり、愛らしかったりと、大きく変わることを実感する。改めて音楽が持つ力を感じる瞬間でもあった。


フィナーレを飾ったのは『アナと雪の女王』より「レット・イット・ゴー~ありのままで~」
フィナーレを飾ったのは『アナと雪の女王』より「レット・イット・ゴー~ありのままで~」[c]中河原理英(RIEI NAKAGAWARA)

締めとなる楽曲は、豊原も披露した「レット・イット・ゴー~ありのままで~」。フィナーレにふさわしい、視界を覆いつくすような花火で盛り上げると、最後の光がゆっくりと夜空に溶け込み静寂が訪れる。やがて観客から歓声と拍手が沸き起こり、音楽と花火の共演は大盛況のうちに幕を閉じた。

「Disney Music & Fireworks」は、9月2日(土)の茨城以降、12月9日(土)の沖縄まで残り5公演を予定している。チケットの購入方法など、詳細は公式ホームページでチェックしてみてほしい。「ディズニーの物語はまだまだ続いていきます。これからの 100 年もその先もずっと」と「フィナーレ」で語られた言葉どおり、これからも数々の名作と名曲を世に送りだしていくであろうディズニー。これまでの歴史を、全身で、そして非日常の空間で体感できる本イベントへ、100年の節目に立ち会えた記念にぜひ訪れてみてはいかがだろうか。

■「Disney Music & Fireworks」
・公式ホームページはこちら:https://sp.universal-music.co.jp/disney/music-and-fireworks/

・楽曲プレイリストはこちら:https://open.spotify.com/playlist/37mIbdtAB2XOZ6SEIbtHX5?si=847862ab76cb42be&nd=1

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