山崎賢人『キングダム』は「自分の人生そのもの」、吉沢亮は“9歳役”への熱い想いを告白!ワールドプレミアに4000人が集結
累計発行部数9700万部を記録する原泰久の漫画「キングダム」を原作とした実写映画シリーズの第3弾『キングダム 運命の炎』(7月28日公開)のワールドプレミアが7月4日に東京国際フォーラムで開催され、山崎賢人、吉沢亮、橋本環奈、清野菜名、岡山天音、三浦貴大、高嶋政宏、要潤、山田裕貴、片岡愛之助、佐藤浩市、大沢たかお、佐藤信介監督が登壇した。約4000人の観客が集った会場には、“運命の炎”カラーに染まった真っ赤なランウェイが出現。山崎らが笑顔でランウェイを歩き、大歓声を浴びた。
中国春秋戦国時代を舞台に、亡き友との約束を胸に抱く少年・信(しん・山崎)と、中華統一を目指す若き王・嬴政(えいせい・吉沢)を壮大なスケールで描く本作。2019年に公開された『キングダム』、2022年公開の『キングダム2 遥かなる大地へ』はそれぞれその年の邦画実写映画ナンバーワンを獲得する大ヒットを記録。シリーズ3作目となる本作では、原作屈指の心を揺さぶるエピソード「馬陽の戦い」と「紫夏編」を描く。
ファンからの大歓声を浴びながらステージに上がった山崎は、「ついに今日、皆さんに初めて『キングダム 運命の炎』を観てもらえる。本当にうれしく思っています」と切り出し、「いま登壇させてもらって、これだけの豪華な方々で一つの作品を作ったんだなと、改めて実感しています。『1』の時から考えると、どんどん『キングダム』が作品として大きくなっているのを感じて、感動しています」とこれまでの道のりを振り返りつつ、感無量の面持ち。「本作では、百人隊の隊長になりました!信です!」と役柄と一体化しながら声を大にすると、会場からも大きな拍手が上がっていた。
嬴政役の吉沢は、「これだけたくさんの方が楽しみにしてくださっていたのかと、ひしひしと感じる。皆さんの熱量が伝わる」と会場を見渡し、「間違いなく最高傑作だと思っています」と完成作に自信をのぞかせた。本作から参戦となった万極(まんごく)役の山田は、「この豪華なキャストの皆さんとここに立てること、原作ファンとしてもすごくうれしい。ゾワっとさせられる万極になっていたらいいなと思います」と個性的なキャラクターをアピールしていた。
山崎は、2019年に公開された『キングダム』から主人公の信役を演じ続けてきた。「ここ4、5年は、ずっと『キングダム』と信と一緒に生きてきた人生。『キングダム』と信から教わることもたくさんあるし、自分の人生のかなり大事な部分が信になっている」という山崎は、「自然と信だったらこう言うだろうというのが、すぐに出てくる。自分の人生を重ね合わせて、信を演じている。同世代のみんな、先輩方とご一緒してみんなで作品を作るという、個人的な山崎の部分と信が似ているというか。自分の人生そのものだなという気がしています」と信に愛情を傾けていた。
嬴政の過去が明らかとなる「紫夏編」が描かれるが、吉沢は「紫夏との出会いがあって、そこで生まれた出来事が彼(嬴政)を変えていく」と分析。「(映画化の)お話をいただく前から原作を読ませていただいていて、すごく好きなエピソードだった。最初から色濃く、自分のなかにあった存在だった。それが今回ようやく形になった。自分が抱いていたイメージがそのまま形になった」としみじみと語る。羌瘣(きょうかい)役の清野から「『紫夏編』が好き。ステキなシーンになっていた」と声をかけられると、「ありがとうございます!」と笑みを浮かべた吉沢。「実際は(その時の嬴政は)9歳なので、本当は子役の方がやるべきだとは思った」とぶっちゃけると会場も大爆笑。「僕はあのシーンが好きすぎて、『僕がやらないとダメだ』みたいな想いが強すぎて、『1』を撮っている時から、『やるんだとしたら、僕にやらせてください』とずっと言っていた」と、「紫夏編」を演じることは念願だったことを明かしていた。
吉沢が「世界に羽ばたいていけばいいのになと思う。世界に観せても恥ずかしくない作品」、王騎(おうき)役の大沢も「これぞ『キングダム』の真骨頂だと、3作目で感じさせてもらった」、河了貂(かりょうてん)役の橋本も「『1』『2』を観ていたらどうしてもハードルが上がってしまうけれど、ハードルを上げても大丈夫。それだけの超大作ができたなと自信を持ってお勧めできる作品になった」と並々ならぬ達成感を口にした本作。最後に山崎は「『キングダム』には真っ直ぐな言葉や、夢という言葉が、心に突き刺さってくるような熱さがある。ずっと熱量を込めて、みんなで撮影をしています。本当にすごいものができました。ずっと目の離せない時間になると思います。『キングダム』と一緒に熱くなってもらいたい」と呼びかけ、大きな拍手を浴びていた。
取材・文/成田おり枝
※山崎賢人の「崎」は「たつさき」が正式表記
※高嶋政宏の「高」は「はしごだか」が正式表記