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吉永小百合と初共演の大泉洋、親子役に「吉永さんから生まれてきたとしか思えない」と自信!

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吉永小百合と初共演の大泉洋、親子役に「吉永さんから生まれてきたとしか思えない」と自信!

「“お前”という台詞が新鮮で楽しかった」(吉永小百合)

【写真を見る】吉永小百合が123本目の出演作に自信!8年ぶりの山田洋次組は「いままでにない気合を感じました」
【写真を見る】吉永小百合が123本目の出演作に自信!8年ぶりの山田洋次組は「いままでにない気合を感じました」[c]2023「こんにちは、母さん」製作委員会

その後2人はあべのアポロシネマに移動し、これから作品を鑑賞する観客たちの前に姿を見せた。舞台挨拶冒頭から吉永は、「今回の作品はいままでにないような監督の気合を感じました。“新しい映画を作るんだ”という想いが込められており、時には厳しい演出もありましたが、新しい家族の物語に仕上がったんじゃないかと思います」と作品への自信をのぞかせる。

そして「今回は足袋屋のお母さん役。夫を亡くし、下町で一生懸命に生きている人という役どころだったので、そういうおばあちゃんの気概みたいなところを出したいなと思いました」と語った吉永は、「昭夫に対して“お前”という台詞があるのですが、映画のなかでそう呼びかけるのは初めてで、演じていて新鮮で楽しかったです」とにこやかな表情。大泉も吉永との共演について「撮影の2か月間、こんなに素敵な母と過ごせたのが幸せでした」と振り返った。

銀幕デビューから60年で、初めて“おばあさん役”に挑戦した
銀幕デビューから60年で、初めて“おばあさん役”に挑戦した[c]2023「こんにちは、母さん」製作委員会

親子役ということもあり共演シーンも多く、撮影の待ち時間にも会話をすることが多かったようで、「私は普段あまりプライベートのことをお話ししないのですが、大泉さんが聞き上手な方ですのでついついあらぬことまで話してしまいました」と笑みをこぼす吉永。

それを受けて大泉は「小百合さんは台詞も多く、控えに戻られることも多かったので集中なさってるんだろうなと思いつつも、出てこられた瞬間は記者のように張り付いていました。“朝起きる時間は?”“若さの秘訣は?”なんて聞いたり」と質問攻めにしていたことを明かし、会場の笑いを誘った。

そしてトークは観客に注目してほしいシーンの話題へ。「劇中で昭夫さんが追い詰められて私のところへ逃げてくるシーンがあります。私が庇ってあげて、昭夫さんがわたしの後ろに隠れるというお茶目なシーンがあるので、ぜひ観逃さぬよう観ていただきたいです」と吉永がプッシュすると、大泉は「宮藤官九郎さんが演じる木部が怒るシーンで、思わず母を盾にするシーンなんです。ちょっと“大泉洋”が垣間見えるシーンかもしれません」と振り返った。


「撮影の2ヶ月間、 こんなに素敵な母と過ごせたのが幸せでした」としみじみ語った
「撮影の2ヶ月間、 こんなに素敵な母と過ごせたのが幸せでした」としみじみ語った[c]2023「こんにちは、母さん」製作委員会

最後に大泉は「山田監督らしさは残しつつ、監督の新しい挑戦も感じられるようなおもしろい作品。いまは配信だったり、一人で映画を観る機会も多くなってきていると思いますが、たくさんの人たちと映画館で観る楽しさもあると思いますので、多くの方に劇場へ足を運んでいただけたらと思います」と述懐。

吉永も「山田監督の作品ではいままでにない珍しい撮影の仕方もしましたし、新しさを感じられる作品。今回も本当にお心を込めて、素敵な作品に導いてくださったと思います」とアピール。「気に入ってくださったら、ぜひ周りの方におすすめしていただけたらうれしいです」と呼びかけていた。

文/久保田 和馬

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