配信とはエンディングの異なる“「火の鳥」望郷編“劇場版『火の鳥 エデンの花』公開決定!
<キャスト、スタッフコメント>
●宮沢りえ(ロミ役)
「手塚治虫さんの『火の鳥』時を超え、いまを生きる私たちに壮大なメッセージが、舞い降ります。それを受け止め、ロミという女性を演じるのは簡単では無かったけれど、、観てくださった方が、いまを生きている事、生きる先にある未来を感じてくださる作品になれば良いなぁと思います」
●窪塚洋介(ジョージ役)
「自分が手塚治虫先生の作品に関わることができるなんてとても光栄でした。『火の鳥 望郷篇』はいま読み返しても、宇宙、真理、命の理についての普遍的なメッセージが込められていて、僕らがどんな時代に生きていようとも伝わり、かつエンタテインメントとして楽しめる作品だと思っています。僕が演じたジョージは、ロミとともに地球を飛び出しエデン17に辿り着く、若気の至りというか、勢い余ってこんなところまで来てしまった、というキャラクターです。20代のはつらつとした感じを意識して演じました」
●吉田帆乃華(コム役)
「物語は、これからどうなるの!っと、ドキドキヒヤヒヤしました。初めてのアフレコで、声をどうやって合わせたらいいのか分からなくて難しかったけど、スタッフのみなさんが優しく丁寧に教えてくれたので、すごく楽しく収録できました! 優しく思いやりがあって、ゆうかんなコムを演じさせてもらえて嬉しかったです!」
●イッセー尾形(ズダーバン役)
「宇宙のヨロズ屋ズターバン。こういう一見するといてもいなくても同じような人物を作り上げるのが手塚さんならではのような気がします。無駄を無駄にしなくてキチンと主筋に送り返すのが魅力を倍増させます。怪しげであればあるほど宇宙の奥深さも体感します。役には立つけどしっかり自分の得は外さない。分かりやすい原理ですね。ズターバンは自分に正直です(笑)」
●西見祥示郎(監督)
「山あり谷ありの火の鳥でありました。何十年もの間、親しまれた手塚治虫先生の代表作の一つ。楽な仕事ではありませんでした。この作品に参加してくださったスタッフ一同、同じ思いだとおもいます。原作を何も理解できてないかもしれませんが、原作にあるキャラクターを擬似体現するような、大袈裟に言えばそんな感じで作品を作っていたような気がします。火の鳥の望郷編、手塚治虫先生の中では答えは一つであるかも知れませんが、見た人それぞれ色々な解釈が出来る作品だと思います。沢山あるアニメ作品の中の一つではありますが、目に止まり見終わった後、なにかの瞬間にまたフワッ思い出すような作品になれば、これ幸いです。まずは映画はエンターテイメント、楽しんで頂けたらと思っております」
●村松崇継(音楽)
「子どもの頃から大好きだった、手塚治虫さんの火の鳥の世界を自分が音楽で描けること。本当に嬉しく思います。そして、脚本、描かれるアニメーションの世界観を観させていただいた時、一気に音のイマジネーションが浮かびました。その浮かんだ世界は自分も未だ出逢ったことのない世界。制作途中、その浮かんだ世界はあまりにもスケールが大きく、締切に間に合うのか…それはいつの間にか時間との戦いになっていました。ダイナミックで神秘的なオーケストラを軸にした火の鳥の音世界。ぜひ楽しんでいただけたら嬉しいです」
●田中栄子(プロデューサー/STUDIO4℃代表)
「STUDIO4℃が世界の巨匠手塚治虫氏の作品を映画にしない訳には行かない。そしてその作品は手塚氏の永遠のテーマを描くものでなくてはならない。これがミッションでした。集まったスタッフも超一流。作品力も破格です。そして配信と映画という2つのメディア用に、アナザーエンディングを作ることが出来ました。深淵なる意味や価値を持つ原作の力を果たして映画にすることはできたのか。決して簡単ではなかった本映像制作です。時を駆けるSF冒険譚としても楽しんで欲しいし、未来へ向けた人類への警告としても受け止めてほしい。そしてなにより人間の営みへの慈しみを育んでいただければ、全スタッフの努力が報われます」
●手塚るみ子(手塚プロダクション取締役)
「『火の鳥 望郷編』が美しいアニメになりました。ロミとコム、そして牧村が乗りあうミステリアスな星から星へのロードムービー。まるで一緒に同乗しているかのような、岩型宇宙船の乗り心地さえ伝わる。そして目的地へ近づくとともに問いかけられる真理。果たして本当に辿り着きたいのは地球なのだろうか?と。人が心から望む故郷とは、求めてやまない居場所とは、この時空のどこにあるのか…手塚治虫が投げかけたメッセージをフルスクリーンで届けてくれるこの映画に感謝します」
文/鈴木レイヤ