GENERATIONSを直撃!絶叫飛び交う『ミンナのウタ』撮影秘話を和気あいあいに明かす!?
「ホラーでは肝になるシーンの怖がり方や怖がるタイミングが大事なんだなっていうことを学びましたね」(片寄)
――佐野さんはいかがでしたか?マキタさんのボールペンのノックの音に反応しておかしくなっていくくだりがありましたが。
佐野「ああ。あそこは映像の連動性なので、僕はあまり特別なことは意識せずに芝居をしていました。ただ、いま隼も言ったように、タイミングは難しかったですね。カメラワークを変えながら何回も細かく撮っていくので、それに合わせて表情を作るのは大変でした」
――片寄さんのシャワールームのシーンも怖かったですね。
片寄「あれは大変でした。タイトなスケジュールだったし、ホラーでは肝になるシーンの怖がり方や怖がるタイミングが大事なんだなっていうことを学びましたね。でも、おもしろかったですよ。意外とスムーズにやれたので、それはすごくありがたかったです」
「監督から『声が出ないほどの恐怖というか、身体が固まっちゃって動けないという芝居でお願します』って言われて」(白濱)
――先ほど中務さんのエピソードでも出た“呪われた家”のクライマックスは、白濱さんの怖がる芝居も圧巻でしたね。
白濱「あの家の中はセットだったんですけど、中に入ったら本当に怖くて。セットに入って怖いと感じることなんてなかなかないから、あれには驚きました。でも、ラストシーンは清水監督がすごくこだわっていて、ワンカットごとに20分ぐらいかけて撮っていたので、僕らよりも“さな”を演じた穂紫(朋子)さんがめちゃくちゃ大変そうでした」
小森「吊るされていたもんね」
白濱「もう、アクションを撮るのと同じぐらいハードだし、“さな”の特殊メイクもスゴかった」
関口「あれ、めっちゃ怖いよね!」
白濱「ただ、僕もマキタさんも最初はもっと大声を出しながらビビるのかな~とか、『ウワ~!』って絶叫しちゃうのかなって思っていたんですけど、監督から『声が出ないほどの恐怖というか、身体が固まっちゃって動けないという芝居でお願します』って言われて。だから難しかった。目を見開いて絶叫したりすれば怖がっているように見えると思うんですが、それも出来ないほどの恐怖というのは経験したことがなかったですからね」
――それこそ現場で、白濱さんが早見さんとマキタさんに「ホラー映画が好きなのに、怖がる演技がこんなに難しいとは思わなかった」って言われていたのも印象に残っています。
白濱「それぐらい難しかったんですよ!マキタさんと本当に近い距離で怖がったり、ビビったりしてましたけど、なかなか勘がつかめなかったですから(笑)」
関口「そう言えば、ラジオ局のエレベーターのシーンを撮っている時にちょっとおかしな出来事があったよね?」
白濱「ああ、勝手に動いたやつだよね。エレベーターを停めて撮影していたはずなのに、いつの間にか1階に戻っちゃって」
――それは演出でもなんでもなく?
白濱「はい。ワンテイクごとに1階に戻って、それを繰り返すから、なんなんだろうね?って話になって。そしたら、次は1階ではなく、まったく電気がついていない別のフロアに行っちゃって。で、それで、気づいたら記憶がなくなっていたっていう…いやいや、最後のは嘘ですけどね(笑)」
関口「あのエレベーターには僕も乗っていたし、隼も…」
小森「僕も乗ってました。だけど、ビックリするぐらい、その時の記憶がなくて…」
白濱「乗っかるなよ!(笑)」
小森「いやいや、いまのも、もしかしたら、劇中の僕のエピソードの伏線になっているかもしれませんよ(笑)」