長澤まさみが魅せる、楊端和の凛とした美と強さ。『キングダム 運命の炎』での活躍は?
週末動員ランキングで4週連続ナンバーワンを獲得し大ヒットを記録している『キングダム 運命の炎』(公開中)。『キングダム』(19)、『キングダム2 遥かなる大地へ』(22)に実写邦画年間興収ナンバーワンの偉業を達成し、シリーズ最高成績の樹立に向けて驀進中だ。
累計発行部数9900万部を突破する原泰久の人気コミックを、壮大なスケールと日本を代表する豪華キャスト陣で実写化した「キングダム」シリーズ。原作屈指の人気エピソードである「紫夏編」と「馬陽の戦い」を描く今作では、信役の山崎賢人や嬴政役の吉沢亮、王騎役の大沢たかおらシリーズには欠かせない顔ぶれに加え、杏や吉川晃司、小栗旬らが新たに参戦。さらに、長澤まさみ演じる楊端和が1作目以来の登場を果たしている。
カリスマ性と圧倒的な美しさを備え、ツワモノぞろいの山の民を武力で束ねる“山界の死王”楊端和。1作目の『キングダム』で王宮奪還を目指し、長年にわたって秦と険悪な関係であった山の民に協力を仰ぎにやってきた信や嬴政たちは、まんまと彼らに捕えられてしまう。そんな信たちの前に姿を現す楊端和。国境をなくしたいという嬴政の言葉によって、同盟を組むことを約束する。
そして成蟜が待ち構える王宮にたどり着き、王都の従者からの武装解除の命を眉一つ動かさずに拒否し、嬴政が戦の始まりを告げると先陣を切って正面から敵中へと飛び込んでいく。二刀流で次々と敵を薙ぎ倒し、凛としつつも気迫溢れる佇まいとアクロバティックなアクションで絶対的な強さを見せつけていく。
これまで様々な作品で長澤が見せてきた朗らかなイメージを封印したクールで美しい楊端和の戦いぶりは、原作ファンはもちろん、映画で初めて「キングダム」に触れた観客たちをも一目で虜に。そんな楊端和が久々にカムバックを果たした『キングダム 運命の炎』でどんな活躍を見せているのか。劇場の大スクリーンでその美しさと強さを存分に堪能しよう!
文/久保田 和馬