いよいよ開幕の「第36回東京国際映画祭」見どころは?話題作や来日ゲストが秋の東京を盛り上げる
特集企画やTIFF恒例の対談も目白押し!
アジアのフレッシュな監督たちの作品を紹介する「アジアの未来」部門が今年も開催。誰よりも早く新たな才能と出会いたい人は、この部門を是非ともチェックしてみてはいかがだろうか。
世界の映画界の潮流を目撃することができる「ワールド・フォーカス」部門では、映画ファンの多くが日本での上映を待っていた作品がずらり。ラテンビート映画祭とのコラボレーション企画では、ペドロ・アルモドバル監督の『ストレンジ・ウェイ・オブ・ライフ』がジャパンプレミア上映。また、台北駐日経済文化代表処 台湾文化センター共済の「台湾電影ルネッサンス2023」ではギデンズ・コー監督の『ミス・シャンプー』が上映される。
この1年間に公開された日本映画を世界に向けて発信する「Nippon Cinema Now」部門では、ジャンル映画界の名手として精力的に活動する城定秀夫監督の特集上映も開催。「アニメーション」部門では新作を含む国内外のアニメーション映画の注目作9本と、海外の映画祭で高評価を獲得した日本のアニメーション映画3本が上映される。
小津安二郎監督の生誕120周年を記念した「SHOULDERS OF GIANTS」や、「日本映画クラシックス」部門、「黒澤明の愛した映画」では、なかなかスクリーンでお目にかかれない旧作を大きなスクリーンで味わうことができる、またとない機会となっている。
もちろん上映以外にも楽しみはいっぱい。毎年大好評の「国際交流基金×東京国際映画祭 co-present 交流ラウンジ」では、「ガラ・セレクション」部門で新作が上映されるトラン・アン・ユン監督と、チャン・イーモウ監督のマスタークラスがそれぞれ開催されるほか、日本映画界の巨匠、山田洋次監督も登壇する対談企画などが実施予定。
映画の上映から世界中の映画人との交流まで、秋の東京で映画を味わい尽くす10日間。詳しいスケジュールやチケット情報などは、東京国際映画祭の公式ホームページをチェックしてほしい!
文/久保田 和馬