NCTもNCTzenも感無量!全ユニット勢揃い『NCT NATION : To The World in Cinemas』を熱烈レビュー
「僕は皆さんの声を聴きに来ました」…ファンの歓声にメンバーからの感謝も
メンバーたちは公演中、口々に合同コンサートが実現した事を喜び、感謝していた。ジェノは「夢でしかないと思っていたNCT全体のコンサートが現実になって、本当に不思議」と、夢うつつの様子だったし、ロンジュンは、結成7年目でついに全員で集まれた事が彼にとって本当に特別で忘れられない、と言い、「皆さんは僕の記憶のなかで明るく笑っていてほしいです」と、ファンといい思い出を共有しようと呼びかけた。
ドヨンは、この公演の約10日前に交通事故に遭い参加できなかったテイルに言及し、「手術を終えて回復中だから、すぐにメンバーが全員揃った姿をお見せできるようにします」と、ファンを安心させた。
テヨンのソロ曲「SHALALA」や、WayVの「Phamtom」の英語バージョン、NCT 127の「英雄; Kick It」、NCT Uのデビュー以来7年ぶりに同じメンバーが集まった最新曲「Baggy Jeans」など、見応えあるパフォーマンスで魅了し続け、あっという間にアンコールに。
全員でトロッコに乗って会場を大きく移動しながら「Beautiful」を歌った後、ジャニーが「皆さんは僕たちに会いに来ましたね。僕は皆さんの声を聴きに来ました!」と言ってファンを沸かせる一幕も。
そして最後にテヨンが「皆さんと僕たちNCTが息をしているこの瞬間は、二度と無いGolden Ageだと思います」と、この公演の2日後にリリースされるNCT 2023のアルバムのWタイトル曲「Golden Age」に繋げ、コンサートのラストソングに。ベートーヴェンの「悲愴」の第2楽章をサンプリングした壮大なアレンジに乗せて、彼らの黄金時代の到来と、この先もファンと一緒に歩いて行こうという想いがあふれた歌詞を、会場を上まで見渡しながら歌う19人の姿は感動的。
NCTzen、WayZenNiはいまより更に彼らへの愛が深まり、このコンサートフィルムで初めて彼らの公演を観た人は、もっと彼らの事を知りたくなるはず。「Golden Age」のインストゥルメンタルをBGMに、コンサートの場面がダイジェスト流れるタイトルロールを観ていたら、胸がいっぱいに。観終わった時、「次回の彼らのコンサートに行くまで、頑張って毎日過ごせそう」…そんな気持ちになった。
文/鳥居美保