『ゴジラ-1.0』山崎貴監督に読者の疑問をぶつけてきた!背びれギミックの創作秘話から、ラストの首模様の意図まで次々回答!
「『鵺』(監督デビュー作として『ジュブナイル』の前に企画していたSF映画)はいつやりますか?ストーリーとかキャスティングの構想とか、教えてください」(30代/男性)
「やろうと思ったらお金がかかるし、オリジナルのSFファンタジーはリスクが高いのでなかなか難しいですね。いろんな意味で大変な作品なので、情熱があるうちにやらなきゃとは思っていますが。予算的な面だけでなく、いま自分であの企画をリクープできるか考えるとどこまでイメージが沸くだろう、ということもあります。生涯『諦めたわけじゃない』と言い続ける気もしますが、『鵺』に限らずオリジナルのSFファンタジーをやる手段はないかと色々と考えてはいます」
「山崎貴監督作品が大好きで、特に『リターナー』は、私が映画好きになったきっかけの一つでした。いまの最新技術で過去作のVFXを作り直したり、『リターナー』の続編やオリジナルのSFアクションを制作する構想はありますでしょうか?」(20代/男性)
「初期の作品を好きでいてくれる人たちがいるのは、本当にうれしいしありがたいですね。過去の作品に関しては、やはり当時のものという考えがあるので、いまVFXを作り直したいと思うことはないです。ただ、最近発掘された僕の学生時代に作った自主映画が、思い出補正があったのかいま観るとひどくて(笑)。これはVFXでガッツリ直したいですね(笑)。
『リターナー』の続編は、もう歳を重ねちゃったからなあ…。でもまたSFアクションを撮ることもあると思うんですが、『鵺』や『リターナー』の続編かどうかは別にしてオリジナル作品を増やしていきたいという想いはあります」
「もし再びゴジラ映画の監督を務める機会があるとしたら、『ゴジラ-1.0』の続編か、それともまったく別のゴジラ映画のどちらを撮ってみたいでしょうか。『ゴジラ-1.0』が公開されたばかりで気が早いですが、今後も山崎監督のゴジラを是非観てみたいです。よろしくお願いいたします」(30代/男性)
「いまの正直な気持ちを言えば、僕としてはあの人たちの続きの話が観たいですね。もし作れるなら、彼らがその後どうなっていくのかそこを絡めた映画にしたいと思っています」
取材・文/神武団四郎
※記事初出時、登場人物の表記に誤りがありました。訂正してお詫びいたします。
作品情報へ