アーティスト、NOAが実感した『ウィッシュ』に込められた楽曲の力!「ディズニーの音楽にはマジックみたいな魅力がある」
「ディズニー音楽は、曲を聴いた瞬間に当時のすてきな思い出をふわっと香りまで思い出せる」
幼いころからディズニー作品と共に歩んできたNOAは、「ディズニーの楽曲は、時には楽しませてくれて、でも時には大事なことを気づかせてくれる、すごく助けてくれる存在なんです」と、ディズニー楽曲への想いや魅力についてもたっぷりと話してくれた。
「僕は小さいころから映像と共にたくさんのディズニー音楽を聴いているので、曲を聴いた瞬間に当時のすてきな思い出をふわっと香りまで思い出せるんです。ディズニーの音楽には、そういうマジックみたいな魅力があると思っています。これって唯一、ディズニーだからこそできることなんじゃないかなって。あと、最近感じるのは、大人になって改めて聴くと歌詞の伝わり方や、解釈が変わってくるというか。その時の自分の年齢によって、受け取り方や感じ方が変わってくるのも不思議ですね。最近だと『ピノキオ』や『ピーター・パン』を観返したんですけど、子どものころと受け取り方が全然違ったんです。きっと10年後や20年後に観たらまた変わるんだろうなって、いまからすごく楽しみです。だからこそ、ディズニー作品って何回も観られるんじゃないかなと思います」。
「『トイ・ストーリー』の続編が出るたびに、アンディと一緒に歳を重ねていっている感覚」
ディズニーで好きなキャラクターや作品については、「キャラクターだとミッキーマウスがずっと僕の中で一番です。あ、でもプルートとちょっと争っているかな?」と、茶目っ気たっぷりな笑顔を見せた。
「一番好きな作品は…そうですね。これずっと考えているんですけど、本当にどれも大好きで選べないんですよね。うーん…(ちょっと悩んで)。『トイ・ストーリー』かな。続編が出るたびに、アンディと一緒に歳を重ねていっている感覚なんです。小さいころからもう何回も観ているから、作品に影響されて、おもちゃとかぬいぐるみも捨てられなくていまだにずっと持っています。それこそ2~3歳のころに買ってもらったミッキーとプルートのぬいぐるみも、まだ家にあるんですよ。小さい時はぬいぐるみを頭の周りにおいて寝るのが好きだったみたいです(笑)。彼らはいまだにちゃんと家で保管していますね。なにがあっても、絶対に誰にも渡さないって決めているんです」。
「ディズニーが好きすぎて、パーク内で流れている音楽のリミックスを作ったりもしているんですよ」
自ら楽曲制作を手掛けるNOAは、「ディズニー作品や音楽からインスパイアを受けることは、ものすごくありますね」と続ける。
「作品を観ながら、『なんでいま、ここのシーンで感動したんだろう?』とか『なんでこんなに自分に伝わってくるんだろう?』というのは、その曲の歌い方や歌詞から研究させてもらっています。どこにも出してないんですけど、ディズニーが好きすぎて、パーク内で流れている音楽のリミックスを作ったりもしているんですよ。そのぐらい普段からディズニーの楽曲に影響を受けています」。
今年の9月には、ディズニー・チャンネルで放送中のアニメーションシリーズ「ハムスターとグレーテル」のテーマソングのカバーに挑戦した。今後カバーしてみたい楽曲について聞くと、「『塔の上のラプンツェル』の『輝く未来』と、『美女と野獣』のテーマソング『美女と野獣』が大好きでよく車の中で聴いているので、カバーしてみたいですね。あと、『ハイスクール・ミュージカル』も大好きなんですよ。ザック・エフロンが演じていたトロイがソロで歌っていた曲も歌ってみたいです!」と、意欲的。「ぜひカバーしてほしい」とスタッフから次々と声が上がると、「したい…します!機会があればもちろん!」とニッコリ。いつかカバーソングが公開されるのを、楽しみに待っていたい。
NOAも魅了された『ウィッシュ』の物語とすばらしい音楽たち。今回のインタビューでも語っていたように、きっと誰もがディズニーとの様々な記憶を思い出し、胸に込み上げてくるものがあるはず。その感動をぜひ、劇場で!
取材・文/紺野真利子