好きって言わないのに愛伝わりすぎ!なすれ違いカップルにキュン…「体感予報」が展開する“愛の攻防戦”
樋口幸平と増子敦貴がW主演を務め、好評を博したBLドラマ「体感予報」。本記事では、恋心をこじらせた2人の“愛の攻防”が、見る者を思わずニヤニヤてしまうほどの多幸感をもたらす本作の魅力を紹介する。
本ドラマは累計1000万ダウンロードを突破する、鯛野ニッケによる同名BL漫画の実写化。売れないエロ漫画家で少し気弱な面を持っている棚田葉と、爽やかイケメンとして人気の気象予報士だが、私生活では家事全般からその他もろもろのお世話を葉にさせる、超俺様で暴君な瀬ヶ崎瑞貴の同居生活が描かれている。瀬ヶ崎は「暴太郎戦隊ドンブラザーズ」などで知られる樋口が、葉はダンス&ボーカルグループ「GENIC」のメンバーであり、「機界戦隊ゼンカイジャー」などの増子が好演している。
すれ違いにすれ違いを重ねる様子にヤキモキしっぱなし「体感予報」
本作のテーマは相手への思いをこじらせて、素直になれない者同士の不器用な恋。瀬ヶ崎はキラキラとしたアイドルのような美形で、気象予報士という仕事を、いつも涼やかな顔でそつなくこなしている。だが、それは表向きの顔。家では洗濯や掃除、料理などの家事を葉にやらせ、しかも命令口調で従わせているドSな暴君だ。そんな瀬ヶ崎なのに、見ていると、かわいくてかわいくて甘~い気持ちになってくるのがこのドラマの醍醐味だ。
葉はもうあとがない崖っぷちのエロ漫画家で、瀬ヶ崎には逆らえないでいる。葉が漫画を描くために彼の衣食住を瀬ヶ崎が保証する代わりに、葉は瀬ヶ崎の言うことを全部聞くという約束のもと同居しているためだ。葉は得意でない料理も瀬ヶ崎からやれと言われれば、やらなくてはならず、それは家事だけではない。瀬ヶ崎から「晴れの日の前にするから」と言われれば抱かれなくてはならない。そんな葉もめちゃくちゃかわいらしい。“ツンデレ”というキャラクターのかわいらしさを思い知らされてしまう。
「好き」とは言わないのに、気持ちはビシビシ伝わる
彼らはとにかく言葉が足りず、素直にお互い「好きだ」と言えば、このドラマは5分で終わってしまうかもしれない。でも、素直じゃない2人のやり取りがずっと見ていられるのだ。なぜかというと、ひねくれた2人の思いが言葉にしなくても伝わってくるから。
瀬ヶ崎はキスひとつとってもまともにはせず、強引に葉を横に向かせたり、口を開けろと命令したり、言動は至極冷酷。しかしながら、瀬ヶ崎からは葉への愛があふれて止まらない。慈しみが感じられる葉を見つめる視線、甘やかな声のトーン、強引でありつつ葉に優しく触れる手指。どこを取っても瀬ヶ崎の全身から、いやもう細胞から葉への思いがだだ漏れているのだ。口では冷たく言っても隠しきれていない葉への気持ちに、見ているほうはニヤニヤとしてしまうこと間違いない。
葉のほうも、愛がないと思いこんでいる瀬ヶ崎にいちいち反抗的な目をしたり、瀬ヶ崎の共演者に嫉妬したり、彼のことが好きだからこそという気持ちが端々から感じられる。そして、瀬ヶ崎に反抗する葉は懐かない猫のようで、小動物的なかわいらしさがある。増子演じる葉は原作の葉ほど小柄なイメージではないものの、嗜虐心を煽る愛くるしさがあるのだ。ちょっとつつけば、すぐに不貞腐れて期待通りのリアクションを見せてくれる。これぞツンデレ!と見ているほうはまたまた頬が緩んでしまう。
そんな2人の攻防はいつまでも見ていたい気持ちにさせられる。本作は、2人の同居している家の中でのシーンがメインで、なにか事件が起こるわけでもなく、2人がそれぞれにこじらせた思いを抱えてぐるぐると思い悩んでいる姿が描かれる。いわばそれだけなのに、2人の重すぎる気持ちが甘くて甘くて多幸感に満ちていて、見ているだけで幸せな気持ちにしてくれるのだ。
ベッドシーンやキスシーンも1度ならず登場するが、ただ体を重ねているだけのはずなのに情緒的でむせかえるような甘さが漂っていて、この時間がずっと続けばいいのにと見守るように見入ってしまう。
発売中:Blu-ray-BOX15,840円(税込)/DVD-BOX12,540円(税込)
発売元・販売元:KADOKAWA
[c]「体感予報」製作委員会・MBS
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