森崎ウィン、母国ミャンマーの家族に伝えたい『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』でのラクスの長セリフ「届けたい相手が遠く離れていればいるほど響く」
「本当に“小さなこと"も口に出して伝えることが大事」
今作は、モビルスーツによる激しくスピーディーな戦闘シーンも魅力だが、これまであまり描かれていなかった、キラとラクスのふたりにスポットが当てられていることにも注目が集まっている。
「ラクスが最後に語る長ゼリフがすごく良くて、自分ならミャンマーに住んでいる自分の家族に、皆さんならそれぞれの大切な人に、このセリフを聞かせてあげたいと思うくらい好きで、きっと届けたい相手が遠く離れていればいるほど響くワードがたくさん詰まっていると思いました。そういった想いもあり終盤のラクスのセリフは、すごくグッときましたね。僕はミャンマーの家族と離れて暮らしていて、よく連絡を取って話をしているものの、『小さなこと』まではあまり話さなくなっていくんですよね。きっとそこから勘違いが始まって、すれ違いが大きくなると対立に発展するのかなって。人と人とのコミュニケーションは、本当に小さなことも口に出して伝えることが大事なんだなと、すごく思いました」。
「機動戦士ガンダムSEEDシリーズ」という大作への出演で、本格的なアニメ作品のアフレコを経験した森崎。もともとアニメ好きということもあり、「アニメを純粋に楽しめなくなったら嫌だけど」と前置きをしながら、「今後もさまざまな作品にどんどんチャレンジしていきたい」と話す。次はどんなアニメ作品で彼の声を聞くことができるのか。まずは『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』で彼が演じた、グリフィンの活躍を楽しみたい。
取材・文/榑林史章
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