悪徳業者、オーナーの罠だらけ?新生活に向けて「正直不動産」で学びたい賃貸のトラブル

コラム

悪徳業者、オーナーの罠だらけ?新生活に向けて「正直不動産」で学びたい賃貸のトラブル

4月から新たな生活を迎える学生や社会人にとって、いまはまさにお部屋探しシーズンの真っただ中。安くていい部屋にめぐり逢いたいものだが、そんな気持ちを利用し、都合のよい言葉ばかりを並び立てて契約させようとする、一部のダーティな不動産屋にも気をつけたい。

強引な営業などネガティブなイメージも拭えない不動産業界だが、その裏側の闇に切り込んでいるのが、現在NHKにてシーズン2が放送中の山下智久主演ドラマ「正直不動産」だ。

【写真を見る】悪徳業者に気をつけろ!「正直不動産」で学ぶ、契約時に気をつけたいこと
【写真を見る】悪徳業者に気をつけろ!「正直不動産」で学ぶ、契約時に気をつけたいことドラマ10「正直不動産2」毎週火曜22:00~放送

嘘を並べる巧みなセールストークで契約を稼ぎまくっていた不動産営業マンの永瀬財地(山下)だが、ひょんなことから嘘がつけなくなり、デメリットまで客に伝える”正直すぎる”営業スタイルへと一変。詐欺まがいな営業を行うライバル会社とのバトルなど、不動産業界をサバイブしていく様子がコミカルに描かれる。

不動産業界でよくある具体的なトラブルを知識と共につぶさに描いており、見ているだけでいろいろと学べる、“タメになる”点も魅力の一つ。なかには客と不動産業者側の情報の格差につけ込んだ悪徳な手段も登場するので、部屋を探しているという人に向けて、注意すべき点を紹介していきたい。

オーナーが嫌がらせ!?安い部屋には裏がある

お部屋探しにおける第一条件として挙げられるのが、やはり家賃だろう。賃料は安ければ安いほどうれしいが、建物が古かったり駅から遠かったりと値段相応のデメリットがつきもの。“安くてよい部屋には裏がある…”そんな教訓が込められているのが、シーズン1の第1話「嘘がつけなくなった不動産屋」だ。

カスタマーファーストを志す新人、月下の奮闘も描かれる
カスタマーファーストを志す新人、月下の奮闘も描かれるドラマ10「正直不動産2」毎週火曜22:00~放送

永瀬が勤務する登坂不動産の新人である月下(福原遥)は、初めての一人暮らしをする学生のため、相場よりもグッと家賃が抑えめの物件を見つけてくる。内見を終え、あとはハンコを押すだけだったが、一歩手前、安さのカラクリに気づいた永瀬がそのワケを暴露してしまう。


部屋も清潔で広く立地もいいが、入退去のペースが異常に目まぐるしいこのアパート。実はオーナーがストーカーを装い、無言電話などの嫌がらせで入居者を追い出して敷金と礼金で儲けを出していたのだ。しかもあえて趣味の悪いカーテンやカーペットを用意し、入居者が処分したら「原状復帰不可能」として敷金を返さないという汚さ。

契約が決まるたびに不動産会社にも仲介手数料が入るため、悪さを隠してそのまま契約させるという不動産屋もいるかも。安すぎる物件に出会った際には、一度疑うことが必要だ。

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