悪徳業者、オーナーの罠だらけ?新生活に向けて「正直不動産」で学びたい賃貸のトラブル
仮押さえ後に家賃を増額されてしまったら?
シーズン1の第2話「1位にこだわる理由」では、部屋を仮押さえしたあとに家賃が上がってしまうというトラブルが登場する。この話は、永瀬のライバルである桐山(市原隼人)が若い夫婦に勧めた賃貸物件が急遽1万円値上がりし、紆余曲折を経て永瀬がその後始末に奔走するというエピソードだ。
預かり金を支払ったあとの値上げという詐欺まがいなやり口に激怒し、預かり金を返すよう迫る夫婦に対し、永瀬が放ったのは「もちろん返ってきます。“まともな業者なら”」というまさかの言葉。契約が成立しない場合は、預かり金は返還されるものだが、なかなかお金を返してくれないところもあるようだ。
また永瀬が「オーナーは最初から値上げをするつもりだったのでしょう」と説明したように、確実に借り主を見つけ、なお家賃収入を少しでも多くするため、安めの家賃で客を釣る悪どいやり方をするオーナーもいるよう。ドラマではのちにオーナー側の事情が判明し丸く収まったが、貸し主の立場が有利なことを利用した信用ならぬオーナーには気をつけたい。
突然の家賃の値上げは応戦可能!
賃料の値上げの話は契約時に限ったことでなく、住んでいる最中に突如オーナーから値上げを伝えられるというケースも。スペシャルドラマのなかでは、大家から値上げを突きつけられた苦労人大学生の槙野(佐々木春香)が、永瀬にどうにか値上げを止めてくれないかと相談に訪れる。
よくありがちなケースだが、借地借家法で定められているように、大家といえども正当性がない限り一方的に増額を請求することはできず、入居者も拒否することが可能だ。さらにドラマでは、槙野が大家から「値上げに応じないなら、家賃を受け取らない。家賃滞納として契約不履行になる」と脅されるが、これも永瀬が「法務局が家賃を代わりに受け取る供託システムがある」と一刀両断。
とはいえ、正当な理由がある場合は値上げを断り続けていると大家との関係性が悪化し、なんだか住みづらい…というケースもあり得るので、そこは慎重に判断したいところだ。