「セサミ・ストリート」だけじゃない!オスカー受賞作など老舗パペットスタジオ、ジム・ヘンソン・クリーチャーショップの意外なお仕事
『ハリー・ポッター』『バットマン』…名作映画を支える多彩な仕事ぶり
作品によっては部分的にクリーチャー・エフェクトを手掛けることもあり、ジム・ヘンソンが遣わした盟友フランク・オズがヨーダの声とパペット操作を担当した「スター・ウォーズ」シリーズなど、多くの名作にも関わっている。
例えば『ハリー・ポッターと賢者の石』(01)でハーマイオニー(エマ・ワトソン)を襲うトロールや動物たちのクリーチャー・エフェクトは、ジム・ヘンソン・クリーチャーショップによるもの。鼻に杖を突っ込まれた際の苦悶の顔など、どこか間抜けなトロールの絶妙な表情を作り上げている。なお、トロールに関しては声も同社のパペット使いであるナイジェル・プラスキットが担当した。
さらにクリストファー・ノーランによる『ダークナイト』三部作のはじまりとなった『バットマン ビギンズ』(05)では、ポスト・プロダクションで多くのビジュアル・エフェクト作業を担当。バットマンのマント素材となった形状記憶布のCGIレンダリングなど、デジタルな部分の仕事ぶりもお手のものだ。
意外なところでいえば、1996年の恋愛映画『イングリッシュ・ペイシェント』も忘れてはいけない1作。本作では、戦争中に撃墜されたアルマシー(レイフ・ファインズ)の地図のような火傷を表現する被り物や指を切り落とされたカラヴァッジョ(ウィレム・デフォー)の手などを制作。アカデミー賞9部門に輝いた名作にリアリティをもたらした。
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