綾瀬はるか、大胆肩出しシャツで美オーラ全開!純白ドレスの浜辺美波、ブラックコーデのアイナ・ジ・エンドら第47回日本アカデミー賞ファッションチェック
『ゴジラ-1.0』(公開中)が作品賞を含めた最多8部門の最優秀賞を受賞。“ゴジラ旋風”を轟かせて、幕を閉じた第47回日本アカデミー賞。今年も華やかな装いに身を包んだ豪華俳優陣が笑顔でレッドカーペットに登場した。肩出しドレスやカラードレス、レースやビジューが美しいドレスなど、それぞれの輝きを放ったスタイルをプレイバック!
『怪物』で最優秀主演女優賞、『ゴジラ-1.0』で最優秀賞助演女優賞というダブル受賞を果たした安藤サクラは、たくさんのフラワーとビジューが散りばめられた黒のノースリーブドレス姿で登場。長さに変化のある裾やシースルーの素材など隅々までセンスの光る1枚で、耳に飾ったイヤーカフもなんともオシャレ。最優秀主演女優賞を獲得した瞬間は、『怪物』で主要人物を演じた黒川想矢と柊木陽太という若き俳優たちが抱える葛藤やこれからの未来に寄り添いながら、「よっしゃー!やったー!」と彼らと一緒に分かち合うように喜びをあふれさせるなど、包容力や圧倒的な存在感を見せつけるようなスピーチで拍手を浴びていた。
『リボルバー・リリー』で優秀主演女優賞を受賞した綾瀬はるかは、大胆に肩を露出したアシンメトリーの白シャツに黒のパンツを合わせたコーディネート。ホワイトゴールドのネックレス、キリリとした赤リップ、まとめ上げたヘアスタイルも彼女の美しさと清潔感を際立たせ、会場からも「きれい」と声が上がった。『リボルバー・リリー』ではドレス姿でアクションに挑んでおり、「傷が多かった」と吐露した綾瀬。すると『ゴジラ-1.0』で優秀主演女優賞を受賞した浜辺美波が「すてきな筋肉をしていらっしゃる」と綾瀬の筋肉にうっとりとし、「見えないところの筋肉がすばらしいんだろうなと思う。鍛えなければいけない」と刺激を受けていることを明かすひと幕も。その浜辺は大判花柄のレースドレス姿を披露していたが、さわやかなホワイトドレスにショートヘアが見事にマッチ。スターモチーフの耳飾りやパンプスに添えられたパールも、上品な味わいをプラスしていた。
カラードレスで会場の注目を集めたのが、『こんにちは、母さん』で優秀助演女優賞を受賞した永野芽郁。グリーンのドレスがレッドカーペットに鮮やかに映え、ステージでは祖母と孫役として共演した吉永小百合について「夜の撮影になると、『小腹が空いたら食べてね』と和菓子をプレゼントしてくれた」と笑顔。「大泉(洋)さんが場をやわらげて盛り上げてくださった。幸せでした」と山田洋次監督のもと、すばらしい先輩と共演できたことに感激していた。
『シャイロックの子供たち』で優秀助演女優賞を受賞した上戸彩は、アシンメトリーなワンショルダードレスで、全体に施されたティアードデザインもゴージャスな装い。一緒にステージに並んだ安藤サクラとは同い年だそうで、上戸は「安藤サクラちゃんにずっと会いたいと思っていた。長女が今年9歳なんですが、娘のものをたくさんもらってもらった」と安藤と仲良く“ママ友”トークを繰り広げていた。
新人俳優賞を受賞した面々も、それぞれの個性にぴったりのドレス姿を披露。フレッシュな挨拶で会場を沸かせた。『交換ウソ日記』の桜田ひよりは、真っ赤なプリーツが揺れるミニのケープドレスをセレクト。ゴールドのバングル、イヤリングを輝かせつつ、「この世界に入って16年が経ちました。ここからがスタートだと思っています。これからも役と作品に一つ一つ、丁寧に向き合っていこうと思います」と誓っていた。
監督を岩井俊二、音楽を小林武史が担当した『キリエのうた』で映画初主演を飾ったアイナ・ジ・エンドは、オールブラックのクールなジャケットスタイルに赤髪が映える出立ち。「お芝居や映画の世界に飛び込むことは不安で仕方がありませんでした」と切りだし、「広瀬すずさんや松村北斗さんが私のお芝居の教科書みたいに背中でいっぱい波動を出してくれて、お芝居って楽しいのかもしれないと教えてくれました」と共演者に感謝しながら、未来を見つめていた。
ロングドレスを選んだのが、『ミステリと言う勿れ』の原菜乃華と、『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』の福原遥。原はキラキラとしたラインストーンでボタニカル柄を描いた肩出しのホワイトドレスで、「『自分なんかでいいのかな』という思いがありましたが、監督やキャストの皆さま、スタッフの皆さまが本当に温かくて。何度も助けていただきながら、なんとか演じ切ることができました」と主演の菅田将暉をはじめとするチームの人々にお礼を述べた。
透け感のあるドット柄の軽やかなシフォンドレスに身を包んだ福原は、「誰よりも応援してくれた、大好きな祖母が先日亡くなってしまった」と告白。「小さなころから祖母と『いつかこのアカデミー賞の場に立てたらいいね』と一緒に夢を見ていたので、他界する前に喜んでもらえたのがすごくうれしかったです」と声を震わせながら、胸の内を伝えていた。
文/成田おり枝