「TOKYO VICE Season2」笠松将が語る、東京でのロケ撮影で感じるドキドキ「歌舞伎町で撮影ができるんだ!」
映画やテレビドラマに撮影可能なロケ地の情報を提供し、案内、調整も行う組織「東京ロケーションボックス」は、映像作品を通して東京の魅力を国内外に発信しながら、ロケ撮影で地域活性化を図ることを目的としている。今回は東京ロケーションボックスから制作のサポートを受けた、WOWOWとHBO Maxの日米合作ドラマシリーズ「TOKYO VICE Season2」(WOWOWにて毎週土曜21時より独占放送・配信中)をフィーチャーする。
MOVIE WALKER PRESSでは、Season1で若きヤクザのリーダー、佐藤という刃物のように鋭いキャラクターを圧倒的存在感で演じ注目を集めた、いま勢いに乗る気鋭の俳優、笠松将にインタビュー!作品の見どころや役作りのことはもちろん、“世界で最もロケが難しい都市”と言われる東京でのロケーション撮影の裏側を聞いた。
「Season1を観てくれた世界中の人たちが、佐藤をすごく評価してくれた」
1990年代の東京のアンダーグラウンドを舞台に、世界で最もきらびやかな大都会の凶暴な裏の顔をリアルに描いた日米共同制作の超大作ドラマシリーズ「TOKYO VICE」。Season1では、『ヒート』(95)や『マイアミ・バイス』(06)で知られるハリウッドの巨匠マイケル・マンが第1話の監督を務め、刑事の片桐を演じる渡辺謙がエグゼクティブ・プロデューサーにも名を連ねた。東京でのロケを敢行した圧倒的なクオリティとキャスト陣の迫真の芝居で視聴者を唸らせ、米批評サイト「Rotten Tomatoes」のオーディエンススコアが89%(4月17日現在)と、全世界で大ヒットを記録したのは記憶に新しい。
あれから2年、待望のSeason2にも日本の新聞記者になった主人公のアメリカ人青年、ジェイクを演じるアンセル・エルゴートをはじめ、渡辺や菊地凛子、伊藤英明、山下智久らSeason1の日本のキャスト陣もそのまま続投。さらに窪塚洋介、真矢ミキ、玄理など新キャストも投入され、さらに大きなうねりを見せる。なかでも、Season1でジェイクと親交を深め、じわじわと存在感を示した若きヤクザのリーダーの佐藤がどうやら物語に大きく食い込んできそうなのだ。
それを象徴的に伝えるのがオープニングのクレジット。Ansel Elgort、Ken Watanabe、Rachel Kellerに続いて、なんと、佐藤を演じたShow Kasamatsuの名前が!だが、そのことを笠松に伝えると「あっ、そうなんですか?」と笑顔でごまかす。そこで「佐藤が大きな役になることはSeason1を撮ってる時からわかっていたんですか?」とさらなるツッコミを入れると、ようやく「わかっていなかったし、僕の聞いた話では、佐藤はSeason1で退場する…つまり、死んじゃう可能性もあったんですよ」と驚きの真相を語り始めた。
「でも、日本だけではなく、Season1を観てくれた世界中の人たちが佐藤をすごく評価してくれて、人気のキャラクターにしてくれた。それに応えて『TOKYO VICE』の制作チームが生き延びさせてくれたみたいなんです。まあ、本当のところはわからないですよ。でも、僕はそう聞いたし、Season2を目指してSeason1を撮っていたから、当時の現場でも『佐藤は人気が出るぞ』みたいな話はちらちら耳に入っていて。なので、佐藤が大きなキャラクターになるという話を実際に聞いた時も、驚きはなかったですね。ただ、そうやって評価したくれた人たちのためにもSeason2は絶対にいいものにしないといけないと思ったし、最高の佐藤を演じないとバチが当たるぞって自分に言い聞かせながら撮影に臨みました」。