過激なバイオレンス&エログロのオンパレード!「ザ・ボーイズ」の極悪非道なやりすぎシーンを振り返る
残念ヒーロー、ディープがもたらす悲劇の数々
そんな血の気が引くような惨劇の一方で、なにかと残念な男ディープ(チェイス・クロフォード)によって引き起こされる悲劇は、どこかせつないものばかりだ。
海洋動物と会話ができる“7つの海の覇者”ディープは動物の保護に積極的で、ある時は水族館のイルカを車で海へと逃がそうと画策。しかし、会話に気を取られ急ブレーキをかけた際に、イルカは道路に放り出され、そのままトラックに轢かれてしまう。スローモーションで描かれたフロントガラスを突き破るイルカや事故直後のディープの情けない表情は、不謹慎だが笑ってしまうシーンだった。
さらにセクハラでクビになったセブンへの返り咲きをねらい、ボーイズが乗るボートをクジラで通せんぼうしようとするが、作戦が裏目に出てボートでクジラを貫かれてしまうなど、ディープは愛する海洋生物を次々と死へと導いてしまう。
ディープの行動で極めつけだったのが、セブン復帰の祝いの席でホームランダーにタコのティモシーを食べることを強いられるシーン。この嫌がらせに対し、一度は「ティモシーは親友なんだ」と断るディープだったが、ホームランダーの圧に耐えられず親友を踊り食い。悪趣味すぎるギャグはお茶の間を凍りつかせた。
快楽の園が阿鼻叫喚の地獄に早変わり…!
体を縮小できるターマイトが恋人の体内に入るという特殊なセックス中に、思いがけず元の大きさに戻ってしまい恋人を肉片にしてしまうなど、なにを言っているのかよくわからないようなエクストリームな性描写もオンパレードの「ザ・ボーイズ」。
なかでもショッキングだったのが、シーズン3のエピソード「ヒーローガズム」でのC級ヒーローたちによる乱交パーティーだ。自身の伸縮自在のペニスを操るヒーロー“ラブ・ソーセージ”など、各々が特徴を生かして性を営む様子が描かれていくこの一幕はとにかく下品で衝撃的。
しかしそれだけにとどまらず会場に現れた古のヒーロー、ソルジャー・ボーイ(ジェンセン・アクレス)が、自分を裏切ったかつての仲間相手に大暴走し、彼の放つ熱線によって多くのヒーローが焼き尽くされる、阿鼻叫喚の地獄絵図へと瞬く間に様変わり!セックスと暴力が持ち味の「ザ・ボーイズ」を象徴するシーンだった。