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過激なバイオレンス&エログロのオンパレード!「ザ・ボーイズ」の極悪非道なやりすぎシーンを振り返る

コラム

過激なバイオレンス&エログロのオンパレード!「ザ・ボーイズ」の極悪非道なやりすぎシーンを振り返る

乗客全員の命を見捨てた飛行機ハイジャック事件

自身のイメージのためならどんな悪事も厭わないホームランダー
自身のイメージのためならどんな悪事も厭わないホームランダー[c]Amazon / Courtesy Everett Collection

凄惨なシーンのオンパレードの「ザ・ボーイズ」だが、その多くはセブンのリーダーで、最強にして最悪のヒーロー、ホームランダー(アントニー・スター)によって引き起こされる。空を飛び、目からビームを放つなど、圧倒的なパワーを持つホームランダーは尊大でサディスティックかつナルシスト。レイシストで、サイコパス…と手のつけようのない男だ。

自分のイメージを守るためならばなんでもするホームランダーの恐ろしい一面が顔を出したのが、飛行機ハイジャックの一幕。 テロリストをビームで殺したはずみで飛行機を壊してしまったホームランダーは、全員を救えないと悟ると一切の救助活動を放棄。見捨てられパニックに陥った乗客に対し、目を光らせて威嚇すると、子どもだけでも助けようとするクイーン・メイヴ(ドミニク・マケリゴット)の提案を「他の乗客を見捨てたことがバレる」と却下。飛行機が海に突っ込んでいくのをただ見ているだけだった。

さらに墜落後のテレビの取材に対し、「軍の指揮系統に入っていなかったから、到着が遅れた。死ぬべき命でなかった」と平気で嘘を言い放ち悔しがるフリをするホームランダー。自分がやりたい放題できる方向へと世論をコントロールするという恐ろしい顔を覗かせた。

仲間にも容赦なし!ホームランダーの前で隠しごとはご法度

従順で信頼できるブラック・ノワールすらも…
従順で信頼できるブラック・ノワールすらも…[c]Amazon / Courtesy Everett Collection

自分勝手なこじらせかまってちゃん男のホームランダーの手にかかれば、セブンや会社の仲間、友人すらも命の保証はなし。例えば、ホームランダーがセブン内で唯一信頼を置いていたブラック・ノワール(ネイサン・ミッチェル)は、ソルジャー・ボーイがホームランダーの父であることを黙っていたという理由から、内臓をえぐり出され、息絶えるという末路をたどった。

家族同然だったマデリンすら殺してしまうホームランダー
家族同然だったマデリンすら殺してしまうホームランダー[c]Amazon / Courtesy Everett Collection

さらに悲惨だったのが、ヴォート社の副社長兼マネージャーのマデリン(エリザベス・シュー)だ。彼女はホームランダーにおっぱいを飲ませるなど、歪んだ方法で彼をコントロールし、ホームランダーもまんざらではない様子の良好な関係だった。しかしホームランダーに、彼がかつてレイプしたブッチャーの妻ベッカ(シャンテル・ヴァンサンテン)との間に息子が生まれていたことを隠匿していたのがバレてしまい、ビームで顔に大きな穴を開けられるという最期を遂げた。

マデリンを殺しておいて、その後、能力者にマデリンの模倣をさせる畜生男
マデリンを殺しておいて、その後、能力者にマデリンの模倣をさせる畜生男[c]Amazon / Courtesy Everett Collection

殺人すら肯定する、ホームランダーの支持者たち

悪名高きホームランダーにまつわるシーンのなかでも最も恐ろしいのがシーズン3のラスト。このシーズンで、ホームランダーは自身の傲慢な本音をぶちまけたことを機に、一部の層から爆発的な支持を集め、やりたい放題に拍車がかかっていく。


 
支持者の前に姿を現し、息子のライアン(キャメロン・クロヴェッティ)を紹介するなか、ライアンめがけてアンチから缶ジュースが飛んでくると、怒りに任せてその男の顔をビームで切り落としてしまう。さすがの支持者もドン引きかと思いきや大歓声を上げて称賛。好き勝手やっても力を持っていれば英雄化してしまう、人間の愚かさが顔を覗かせた一幕だった。

スピンオフ「ジェン・ブイ」のキャラクターも絡み、さらなる混沌が描かれそうなシーズン4。予告を見る限り、これまで以上に極悪非道なシーンのオンパレードのようなので、実際どのくらいやりすぎているのか、ぜひその目で確かめてみてほしい。

文/サンクレイオ翼

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