大沢たかおに吉川晃司、要潤ら豪華俳優たちが熱い!『キングダム 大将軍の帰還』で躍動する強者たち
天下の大将軍になる夢を抱く少年の信(山崎賢人)と、中華統一を目指す秦国の若き王、嬴政(えいせい/吉沢亮)の強い絆と戦いを描く大ヒットシリーズの第4弾『キングダム 大将軍の帰還』(公開中)。本作は前作『キングダム 運命の炎』(23)から続く、秦の存亡を懸けた趙国との「馬陽の戦い」の壮絶なクライマックスを活写する。秦国六大将軍の一人、王騎(おうき)の知られざる過去や趙軍の真の総大将、龐煖(ほうけん/吉川晃司)との因縁の対決を壮大なスケールで描いていくが、注目すべきはそこだけではない!
第2作『キングダム2 遥かなる大地へ』(22)では秦軍の総大将、麃公(ひょうこう)を演じた豊川悦司、敵国である魏の総大将を務める呉慶(ごけい)に扮した小澤征悦、信の初陣の上官、縛虎申(ばっこしん)役の渋川清彦の熱演が話題に。『~運命の炎』でも趙国の知将、馮忌(ふうき)に扮した片岡愛之助の王騎をナメきった芝居に目を見張ったが、本作でも実力派俳優たちが映画に厚みと熱量を注ぎ込むその構図がそのまま受け継がれている。注目すべき武将とそれを演じる俳優たちを順番に紹介していこう。
ついに大将軍としての真価が発揮される王騎
まずは、今回のタイトルにもしっかり刻まれている王騎将軍を演じた大沢たかおだ。過去3作でも、体重を増量した圧倒的な存在感で信が憧れる大将軍の貫禄と風格を体現。信に数々の試練を与えながらも、彼に期待を寄せる器の大きな芝居に魅せられたが、これまで戦局を見守っていた王騎がいよいよ戦場に赴く本作では、王騎=大沢の新たなスゴさが爆発!大将軍とはどんな存在なのか?を自らの姿で示すその迫真の芝居に目が釘づけになる。
王騎と因縁がある“武神”龐煖
続いては、龐煖に扮した吉川晃司。前作ラストで信たちが野営しているところへ突如として現れ、一瞬にしてとてつもない強さと不気味さを印象づけたのは記憶に新しい。鑑賞前にキャスティングをチェックしていなかった人は、その異様さに驚愕しながら間違いなく「えっ、誰、誰?」となったはず。それぐらい、大きな矛を振り回して、たった一人で信が率いる隊の兵士たちを血祭りにあげていく龐煖=吉川のインパクトは凄まじかった。己の技を磨き高みへ昇ることだけに執着し、自ら「武神」と名乗る龐煖と、彼とは深い因縁がある王騎とのガチバトルは本作における大きなハイライト。王騎と龐煖、大沢と吉川。2つの魂が拮抗し、火花を散らすこの究極の対決は、決してほかでは観ることができない迫力と熱さに満ちている。