“日本最古級”から、閉館の危機を乗り越えた“街の映画館”まで!ミニシアターの魅力と歴史をオリジナルTシャツで紐解く
■長野相生座・ロキシー
1892年に芝居小屋として建てられ、1897年に活動写真を初上映。1919年から映画館として営業を続け、実に100年以上(建物としては130年以上)の歴史をもつ、日本最古級の映画館「長野相生座・ロキシー」。長野の映画文化を見守り、多くの地域住民に支えられてきたこの劇場は、1970年代と1980年代に増設を行ない現在は3館体制で営業している。
そんな相生座のオリジナルTシャツは、全国のシアターを紹介するWOWOWの番組「W座からの招待状」内でイラストレーターの信濃八太郎が来館した際に描いた劇場正面のイラストをそのままデザイン。いつまでも残したい“映画館のある街の風景”がこの一枚に収められている。
■日田シネマテーク・リベルテ
大分県日田市にある「日田シネマテーク・リベルテ」は、人口7万人規模の町としては国内唯一の、常設の個人事業による映画館。現支配人が市内に残った最後の映画館を引き継いでから今年で15周年。映画の上映はもちろんのこと、アーティストの音楽ライブやワークショップ、ギャラリーなど、様々なアートを伝える発信地として日田のまちに根ざした活動を続けている。
映画館=地域のコミュニティスペースとしての価値を守り続けているリベルテのオリジナルTシャツは、支配人の友人であり是枝裕和監督の『万引き家族』(18)の題字も担当した画家のミロコマチコが、リベルテ緊急コロナ支援のために描き下ろした原画をもとに制作されたもの。シンプルかつアート性が高いデザインで、どんな服とも合わせられそう。
■フォーラムシネマネットワーク
日本で初めて市民の出資によって生まれた、映画ファンのための映画館「フォーラム山形」を皮切りに、仙台や福島、盛岡、那須塩原など東北エリアの各県に複数の劇場を展開している「フォーラムシネマネットワーク」。映画館のなかった場所に映画館をつくるだけでなく、都市部でしか上映されない映画を数多く届け、また地元の大学や市民団体などと協力しながら様々な上映会を企画。まさに“地域に根ざした映画館”の代表的な存在。
そんな「フォーラムシネマネットワーク」のオリジナルTシャツ「SEAT-T」は、1984年に山形市大手町にオープンした際に設置されたグリーンモケットのシートがモチーフとしてデザイン。このシートは、香澄町に劇場が移転した現在も現役で活躍しており、40年も映画上映を見守ってきたフォーラムのシンボル的存在。ちなみにフォーラムではビルの老朽化に伴う建て替え、または賃貸借契約の満了に伴う退去で3つの劇場が閉館したが、そのうちの一つである盛岡の「アートフォーラム」は、来年場所を移し「フォーラム盛岡ART(仮称)」として再オープンすることが決まっている。
■ポレポレ東中野
新宿駅から2駅。都会の雰囲気と古き良き街並みが混在する東中野の駅前に位置するビルの地下にある「ポレポレ東中野」は、1990年代から9年間にわたって営業していた映画館「BOX東中野」を継承するかたちで2003年にオープン。ほかの劇場ではあまり観られないドキュメンタリーなどの“文化映画”や、日本の若手監督の手掛けたインディーズ映画を積極的に上映する劇場として映画ファンからの信頼も厚い。
96席ほどの館内は天井も高く段差もあり、大きめのスクリーンはどこの座席からでも観やすい作りになっている。開館20周年にあわせて発売されたオリジナルTシャツには、そんな劇場の断面図のようなイラストが描かれており、長年この劇場で映写スタッフとして働きながら「ROTA」というブランドも展開する大橋祐介がデザインを担当。Tシャツのカラーは劇場のシートと同じヘイジーブラックとなっている。
販売期間:7月19日(金)~9月8日(日)
特設ページURL:https://moviewalker.jp/special/tshirt2024/