入江悠監督の5作品を上映!日本映画を代表する傑作の4Kリマスターも
この1年間の日本映画を対象に“特に海外に紹介されるべき日本映画”という観点から選考された作品を上映する「Nippon Cinema Now」部門。毎年、映画監督や俳優にフォーカスした特集上映が行われている同部門で、今年特集が組まれるのは入江悠監督。
自主制作映画『SR サイタマノラッパー』(08)で一躍脚光を浴び、大作の商業映画から良質なインディペンデント作品までジャンルの垣根を超えて次々と野心的な作品を生みだしてきた入江監督。その作品群から、「SR サイタマノラッパー」シリーズと『太陽』(16)、そして今年公開され大きな話題を集めた『あんのこと』(24)の5作品が上映される。
また、一昨年の第35回から復活した黒澤明賞にあわせて企画されてきた特集上映「黒澤明の愛した映画」では、チャールズ・チャップリンの『独裁者』(40)とジャン=リュック・ゴダール監督の『勝手にしやがれ』(59)、アンドレイ・タルコフスキー監督の『ノスタルジア』(84)、ホウ・シャオシェン監督の『童年往事 時の流れ』(85)の4作品に加え、黒澤監督の代表作である『七人の侍』(54)の4Kデジタルリマスター版がジャパンプレミア上映。
さらに毎年恒例となった、東京ミッドタウン日比谷の日比谷ステップ広場で行われる無料の屋外上映会では、世界的アクションシリーズとなった「ミッション:インポッシブル」シリーズと「ワイルド・スピード」シリーズの記念すべき第1作と昨年公開された最新作がそれぞれ上映。シリーズの進化を目の当たりにすることができよう。そして「アニメーション」部門で50周年を記念して『「宇宙戦艦ヤマト 劇場版」4Kリマスター』(77)が上映されるのにあわせ、新旧4作品の「宇宙戦艦ヤマト」作品の屋外上映も企画されている。
上映ラインナップや詳しいスケジュール、チケット情報などは映画祭公式ホームページをチェック。また、TIFFの開催期間と重なる10月25日(金)から11月10日(日)には、XかInstagramに所定のハッシュタグをつけて投稿すると、抽選で映画グッズが当たる「Tokyo Cinema Days 〜Tokyoで映画を愉しむ2週間〜」と題したキャンペーンも展開。世界中の映画が一堂に会するTIFFで、思いっきり映画を楽しもう!
文/久保田 和馬