あなたはどれだけ思い浮かぶ?タイトルに人数が入る『○人の○○』映画、集めてみた!
7人
さて『○人の○○』と聞いて多くの人がまず思い浮かべるであろう映画が、野武士から村を守る男たちの戦いを描いた黒澤明監督、三船敏郎主演の『七人の侍』(54)だ。のちに『荒野の七人』(60)としてリメイクもされるこの名作の影響からか『七人の〇〇』という作品は数多く、フランク・シナトラ主演の『七人の愚連隊』(63)や『七人の野獣』(67)、『七人の特命隊』(68)に『七人のおたく cult seven』(92)、『七人のマッハ!!!!!!!』(04)など枚挙に暇がない。
11月22日からは『カメラを止めるな!』の上田慎一郎監督による『アングリースクワッド 公務員と7人の詐欺師』も公開。真面目な税務署員が脱税王から金を巻き上げるために詐欺師をはじめとする個性豊かな仲間とチームを組むという内容で、はみ出し者たちの共闘やだまし合いという『○人の○○』ムービーのお約束を楽しむことができるはずだ。
8人
8人がタイトルに入った作品は少なかったが、代表作として挙げたいのが、ロベール・トマ作の戯曲を映画化したフランソワ・オゾン監督によるミュージカル仕立てのミステリー『8人の女たち』(02)。1950年代フランスを舞台に、クリスマスを祝うため雪に閉ざされた豪邸に家族が集まるなか殺人事件が起き…という内容で、ダニエル・ダリュー、カトリーヌ・ドヌーヴ、イザベル・ユペールといったフランスを代表する新旧8人の大女優たちの共演が話題となった。
9人
9人もほとんど見当たらず、死刑囚の生態と心理を鋭く衝いた小林旭主演の『九人の死刑囚』(57)や「ダ・ヴィンチ・コード」シリーズ出版秘話に基づいたミステリー『9人の翻訳家 囚われたベストセラー』(19)くらいしか見つけることができなかった。
10人
キリのいい10という数だが、こちらも意外に少なめ。浮気男の殺害を共謀した妻と9人の愛人の奇妙な友情を描いた市川崑監督の『黒い十人の女』(61)や、韓国映画で当時の観客動員記録を塗り替えた『10人の泥棒たち』(12)といった作品が並んでいた。
11人
華麗な連携プレーによるカジノ襲撃が楽しめるシナトラ一家総出演のケイパームービーの名作『オーシャンと十一人の仲間』(60)や、鶴田浩二や高倉健らによる東映オールスター映画『暗黒街の顔役 十一人のギャング』(63)、徳川将軍の弟をねらう侍たちを描いた『十一人の侍』(67)など11人は有名作が多数。
11月1日からは白石和彌監督最新作『十一人の賊軍』も公開。戊辰戦争を舞台に、11人の犯罪者たちが「勝てば無罪放免」という一筋の希望にかけ、砦の死守という危険なミッションに挑むという『○人の○○』ムービーの定番であり、山田孝之、仲野太賀ら個性豊かなキャストたちが賊軍として名を連ねる。
12人
12人で忘れてはいけないのが、陪審員制度を題材にしたシドニー・ルメット監督の名作『十二人の怒れる男』(57)。また、この作品をモチーフに“もしも日本に陪審員制度があったら”を描いた三谷幸喜の戯曲を映画化した『12人の優しい日本人』(91)、ロシアの名匠ニキータ・ミハルコフ監督が同作をリメイクした『12人の怒れる男』(07)といった関連作も。
近年の作品では、堤幸彦監督の『十二人の死にたい子どもたち』(18)もショッキングなタイトルが印象的だった。
13人
13人ムービーは数こそ少ないが、東映の集団抗争時代劇として1963年に製作され『十三人の刺客』(63)がパッと思い浮かぶ。中山道の宿場町を舞台に、明石50万石の藩主をねらう刺客たちの戦いを描いた本作は、2010年にも三池崇史監督によって同タイトルでリメイクもされ、こちらも高く評価された。
そのほかには、タイの洞窟で起きた遭難事故の救出劇を映画化したロン・ハワード監督×ヴィゴ・モーテンセン主演という豪華な座組の『13人の命』(22)という作品も。
14人
14人は、エディ・マーフィ演じる主人公が子どもたちに振り回される『チャーリーと14人のキッズ』(03)や、現代建築化を取り上げた日本のドキュメンタリー『sur/FACE 14人の現代建築家たち』(01)など作品は少なめ。
16人
『15人の〇〇』ムービーは見当たらず、飛んで16人では『生きてこそ』(93)の題材として知られる、1972年のウルグアイ空軍機571便遭難事故を生き残った16人の生存者にフォーカスしたドキュメンタリー『人肉で生き残った16人の若者/アンデスの聖餐』(75)がギリギリ(?)該当した。
17人
17人からは東映集団抗争時代劇の1作となる里見浩太朗主演の『十七人の忍者』(63)、ストーリー的にはつながりはないがその続編とされる松方弘樹主演の『十七人の忍者 大血戦』(66)を発見。
18人
18人はデニス・クエイド主演の『ヘレンとフランクと18人の子供たち』と、『チャーリーと14人のキッズ』の続編となる『チャーリーと18人のキッズ in ブートキャンプ』(07)というファミリーコメディが滑り込み。19人と20人は該当する作品は見当たらなかった。