これまでもヒット作に出演し、知名度も高かった俳優が、さらに一段レベルアップしてメジャーな人気を獲得する。そんな例は過去に何度もあったが、いまこれを体現しているのがアーロン・テイラー=ジョンソンではないだろうか。マーベルの最新作『クレイヴン・ザ・ハンター』(公開中)で主人公を演じているうえ、次のジェームズ・ボンド役の最有力候補と噂されているのだから!
クイックシルバー役でMCUにも出演!
『クレイヴン・ザ・ハンター』でテイラー=ジョンソンが演じるのは、百獣の王のパワーとスピードを肉体に宿し、動物ともコミュニケーションできる“ハンター”のクレイヴン。マーベルコミックでは、スパイダーマンの宿敵として登場する、超バイオレントなキャラだ。
テイラー=ジョンソンがマーベルのキャラを演じるのは、今回が2回目。過去にマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)の『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』(14)と『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』(15)でクイックシルバーことピエトロ・マキシモフ役を演じていた。MCUとソニーズ・スパイダーマン・ユニバース(SSU)とはいえ、マーベル作品で2つのメインキャラを任されたのは、彼とクリス・エヴァンスくらいというレアケース(エヴァンスは2007年の『ファンタスティック・フォー 銀河の危機』にヒューマン・トーチ役で出演)。それくらいアクション大作が似合う俳優なのだ。
『キック・アス』のオタク高校生役でブレイク!
コミックヒーロー映画といえば、テイラー=ジョンソンが注目を集めたのは『キック・アス』(10)だった。自前コスチュームで街を守るヒーローになろうと奮闘するオタク高校生の主人公に、俳優としてビッグになりつつある彼の素顔が重なり、共感度も大だった。『キック・アス』は多くの人に愛され、続編も製作。このようにヒーロー映画と共に成長したテイラー=ジョンソンが、「007」の7代目ボンドの候補になっていることは感慨深い。