東村アキコの自伝漫画を映画化!永野芽郁&大泉洋共演で贈る『かくかくしかじか』2025年5月公開
<コメント>
●永野芽郁(林明子役)
「今作は、東村先生と恩師との時間を描いた作品ですので、人の人生を演じることにいつもに増して責任を感じますし、私が演じることによって、先生の過ごしてきた時間が違うものになってしまうことは絶対にしたくなかったので、原作もそうですし、先生がお話ししてくださることも、佇まいも、毎日勝手に観察しながら過ごしていました。漫画家の役は以前も演じたことがあったので、久しぶりにGペンを持ったり、ベタを塗ったり、トーン張りしたり、お芝居を忘れて没頭しました。大泉さんとの共演は、教室で竹刀を持っている姿が原作から出てきたのではないか、と驚くほどぴったりで感動したのを覚えています。そして当然と言えばそうかもしれませんが、カメラが回ってない時はとにかく楽しくお話ししてくださるのですが、カメラが回るともうほんとに怖い。いつ竹刀が飛んでくるかわからない先生に切り替わるので、俳優として傍で見ていてすごく刺激になりました。誰しもがちょっと分かるな、と思ってもらえるような、笑えてじんわり涙する映画ができたと思います。そしてきっと自分の恩師に会いたくなると思います。劇場でご覧いただけるとうれしいです。お楽しみに!」
●大泉洋(日高健三役)
「『かくかくしかじか』という、東村作品の中でも、ファンからの支持の熱い作品に出演させていただき、オファーをいただいた時には、喜びと、プレッシャーにあふれておりました。しかしながらいざ撮影に入りますと、現場に付きっきりで、当時の本当の様子を教えてくれる東村先生のおかげもあり、とにかく楽しい日々でございました。日高先生と、明子との、長きにわたる絆と、複雑な愛情を、永野芽郁ちゃんとともに、繊細に、でも底抜けにコミカルに演じられたと思っております。原作ファンのみな様にも、まだ読んでいないみな様にも、自信をもって、おすすめできる作品です。どうぞ公開を、楽しみにしていてください」
●東村アキコ(原作)
「私の代表作であり、自伝的作品でもある『かくかくしかじか』がこのたび、映画化することになりました。映像化の話は前からいろいろありましたが、いままではお断りすることが多く、また、テレビドラマとなると宮崎ロケ、金沢ロケ、東京ロケという三都市を跨ぐ撮影がかなり大変なので、これまた無理だろうなとか、まあとにかく、油絵とかデッサンもたくさん用意しないといけなかったりもあるし、地味な漫画のようで、実は映像化にはけっこう大変な要素が多いストーリーなので完璧な形での実現は不可能だろうと思って…。それでいままではお断りしておりました。でも今回、永野芽郁さんが明子をやってくださるというお話をいただいた時、『演技力がすごいあの永野さんが演じてくださるなら、すごくいい作品になるはずだ』という確信めいたものが生まれて、そのためなら私も制作に全力で関わろうと思いお受けしました。日高先生役には大泉洋さんを、私からのキャスティングリクエストでお願いしました。このお2人を中心に、絵画教室の風景を関和亮監督が本当に瑞々しく、永遠の記憶のような映像で撮ってくださいました。私も連載を休んでロケハンから撮影から全て参加しました。映画の中の絵やデッサンは私が全て美術監修させていただいてます。大変でしたが、永野芽郁の明子を観たいがためにやらせていただきました。公開はまだ先ですがどうぞよろしくお願いいたします」
●関和亮(監督)
「『かくかくしかじか』を映像化することができました。永野芽郁さん、大泉洋さんが演じるということ、東村アキコさんが脚本担当すること、そんな奇跡がこの作品を映像化に導きました。人生における先生という存在は誰の中にもあるかと思います。そんな先生を思いながら観ていただけたら幸いです。ぜひ劇場に足をお運びください」
文/平尾嘉浩