松たか子&松村北斗共演の『ファーストキス 1ST KISS』、大ヒット作『はな恋』に迫る週末成績で初登場No. 1スタート!

松たか子&松村北斗共演の『ファーストキス 1ST KISS』、大ヒット作『はな恋』に迫る週末成績で初登場No. 1スタート!

2月7日から2月9日までの全国映画動員ランキングが発表。脚本家の坂元裕二と『ラストマイル』(24)や『グランメゾン・パリ』(公開中)の塚原あゆ子監督がタッグを組み、松たか子と松村北斗が共演を果たした『ファーストキス 1ST KISS』(公開中)が、初登場でNo.1に輝いた。

現代の日本映画を代表する最強布陣で送る『ファーストキス 1ST KISS』初動成績は?

【写真を見る】坂元裕二×塚原あゆ子監督の最強タッグでヒット確実!?活況続くラブストーリージャンルに新たに名乗りをあげる
【写真を見る】坂元裕二×塚原あゆ子監督の最強タッグでヒット確実!?活況続くラブストーリージャンルに新たに名乗りをあげる[c]2025「1ST KISS」製作委員会

全国332館で公開され、初日から3日間で観客動員17万4000人、興行収入2億5400万円を記録した『ファーストキス 1ST KISS』。坂元にとって『怪物』(23)でカンヌ国際映画祭脚本賞を受賞して以来の新作となる本作は、事故で夫を亡くした主人公が、ひょんなことから夫と出会った15年前にタイムトラベルし、その未来を変えようとする姿を描くラブストーリーだ。

まず塚原監督の作品を振り返っていけば、長編監督デビュー作となった『コーヒーが冷めないうちに』(19)は動員ランキングで惜しくも2位スタートとなったものの、最終興収は15億円を突破。続く『わたしの幸せな結婚』(23)で初登場首位を飾ると、昨年夏の『ラストマイル』は公開から6週間で5度のNo. 1を獲得。前者は興収28億円、後者は同59億6000万円という大ヒットを記録し、『グランメゾン・パリ』も公開2週目にナンバーワンを獲得。

結婚15年目を迎えた主人公のカンナは、事故で夫の駈を失ってしまう
結婚15年目を迎えた主人公のカンナは、事故で夫の駈を失ってしまう[c]2025「1ST KISS」製作委員会

一方、坂元のほうは14年ぶりに映画脚本を手掛けた『花束みたいな恋をした』が6週連続No. 1に輝き、最終興収38億1000万円を記録。先述の『怪物』は首位にこそ立てなかったものの、最終興収は21億5000万円を記録。これらの数字が示す通り、驚異的な高打率を誇る監督&脚本家コンビであり、そこに5年ぶりの主演映画となる松に、『夜明けのすべて』(24)でキネマ旬報ベスト・テン主演男優賞に輝いたばかりの松村が加わるという最強の布陣。

初動の成績だけで比較すると『花束みたいな恋をした』の初週末対比で動員が95%、興収が98%とその差はわずか。『わたしの幸せな結婚』や『怪物』、『ラストマイル』の初動には遠く及ばなかったものの、『花束〜』も然り、現在大ヒット中の『366日』(公開中)も然り、近年ラブストーリー映画は口コミでじわじわと成績を伸ばす傾向にある。その傾向は、本作にも合致することとなるだろう。

15年前にタイムトラベルしたカンナは、結婚前の駈と出会い、ふたたび恋に落ちるのだが…
15年前にタイムトラベルしたカンナは、結婚前の駈と出会い、ふたたび恋に落ちるのだが…[c]2025「1ST KISS」製作委員会

また坂元の脚本作品は、『花束〜』に続くタッグとなる土井裕泰監督のメガホンのもと、広瀬すずと杉咲花、清原果耶が共演する『片思い世界』が4月4日(金)に公開を控えている。今回の『ファーストキス 1ST KISS』の成功は、同作の成績にもよい影響を与える可能性も高いと見える。

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