『プレデター2』公開35周年を、誰よりも早く祝いたい！【豆魚雷の「遊星からの物欲X」】

ほかのメンバーも同様に、マスクを含む装備や素顔、パッケージ裏に綴られた各個体のバックボーンまでネカオリジナルでリリース！出番が少ない彼らに光を当ててくれる粋な計らい。

エルダーの左にいたのが「ストーカー」、右にいたのが「ロスト」。

ストーカーは明るい橙のような体色をしており、比較的スマートな体型をしていますね。胸部装甲はネカオリジナルなので、外すことで劇中の姿を再現出来ます。素顔パーツも付属しますが、これももちろんネカオリジナル！彼のマスクが後述する「ボア」と似ていることからファンの間では「ブラザーボア」と呼ばれていたのですが、なんとネカはそれを逆手に取り、バックボーンにて本当に兄弟にしちゃいました。なんてこった。

「ボーグ」とも呼ばれるロストは、クランメンバーのなかでも一際異彩を放つ個体。深緑の体色に光沢のある濃藍の胸部装甲が特徴で、『悪魔の改造人間』(86)で使用したスーツを流用していることもあり、装備の意匠が明らかに異なりますね。一体だけやや浮いてしまっている訳ですが…ネカはトチ狂ってしまったのか、浮きに浮かしたこんなバージョンでリリースしました。

その名も「アーマード・ロスト」。武器も防具もネカオリジナルというイカれた代物がここに誕生！由来の分からぬ赤い刀身の刀に、『エイリアンvsプレデター』(04)が初出であるはずの手裏剣、そして更にゴツく複雑になった装甲など、設定をガン無視したネカの大暴れっぷりには脱帽です。しかしながらしっかりカッコよく収まっている辺り、メーカーとしての矜持を感じさせますね。にしてもやり過ぎだが…。

次のシーンで登場するのは「ウォリアー」と「シャーマン」の2体。みなさまもうお察しかと思いますが、こいつらもなかなかトンデモ仕様です。

薄い浅葱色の体色が特徴的で、口内は紫色というなかなか珍しいカラーリングに。オプションパーツを見るに、近接格闘を得意としているようです。別称「ラム」のイメージとはかけ離れた好戦的な姿勢が良い！戦斧、でけぇ～！！！コンビスティックと同等の大きさ！野性味を捨てきれないデザインが非常にカッコいいです。フレイル(連接棍)なんてマイナーな武器も付属し、この1体だけでも様々な楽しみ方が出来ますね。

シャーマンは長いドレッドヘアーから「ヒッピー」とも呼ばれており、色白な肌をしています。動物の頭蓋から作られたマスクには度肝を抜かれたぜ…！写真では分かりづらいですが、マスクの眼孔から彼の瞳を覗くことも出来るほどの拘りよう。背丈を超える錫杖のような長柄の杖を携えていましたが、その先端にはリストブレイドの刃が！暗くてよく見えなかったところも再現してくれるのはうれしいなぁ。ワイヤー内蔵で表情をつけられるポンチョに加え、血塗れのセレモニアルダガーに手斧と化したトロフィーなど妖しさプンプンのオプションが最高のアイテム！

お次は「ガーディアン」と「スネーク」。

「ゴート」の異名を持つガーディアンのマスクは、『プレデター』に詳しい方ならピンとくるでしょう。そう！ジャングルハンターの没デザインです！そして最大の特徴はどこかの宇宙海賊のようなアームキャノン！な…なんだこれは…！ブラストエフェクトにアフターファイアエフェクトも付属し、ダイナミックな火力を演出可能！こういう馬鹿みたいな武器が好き。

肩や腰にファーを巻いたオシャレさんなスネーク。プラズマキャノンやリストブレイドを持たず、なんとも定義付けるのが難しい形状の近接武器を用いて戦います。シミターやショーテルのように刀身が曲がっているものの、カタールのように握って刺突するタイプでもありそうな…よく分からんが、カッコいいからいいのだ！ネカ公式サイトには両刃の手鎌と書かれていました。ガントレットも無いし、クランの中ではもっとも軽装なのでは…？

そして最後に「スカウト」と「ボア」！

スカウトのマスクはジャングルハンターと同じ。なんか妙にホッとするデザインで好きなんだよなぁ。スカウトは長距離射撃に長けた個体で、こいつがまたいい武器持ってんだ…！デカアァァァァァいッ 説明不用！！二脚付き長距離ブラスターライフル！デカい銃はテンションが上がるぜ！でも、プレデターって長距離武器での狩猟をあまりよしとしないのでは…？という疑問もバックボーンでお答え。なぜ彼がスナイパーとして存在することを許されているのか、その眼でお確かめあれ。

ボアはストーカーの兄、というネカオリジナル設定。マスクもまぁ似てると言えば似てますね。ストーカーと対を為すように、プラズマキャノンは逆に配置。胸元に自分のバイオマスクが彫られたメダリオンをお揃いで下げているのがかわいい。額にはX字の模様があり、唯一無二のトレードマークに！

『プレデター2』で日々のテンションを上げていきたい！

さてさて、今回はかな～り長くなってしまい大変申し訳ありません。フィギュアとしてのロストクラン、如何でしょうか。フィギュアを手に取ることで見えてくるディテールもあり、これこそ立体化の醍醐味だと思っております！気に入ったプレデターだけを迎えるのもよし、クランメンバー全員を揃えるのもよし。家に飾れば、気分はまさに戦士そのものです。毎日のテンションを上げてくれる狩人たちのフィギュアをぜひお手元に！

文/サムゲタン市川(豆魚雷)