マット・デイモンが手の平サイズに⁉︎アカデミー賞常連監督が描く奇想天外なミニチュア世界
『サイドウェイ』(04)や『ファミリー・ツリー』(11)など、作品を発表するたびに世界中の映画ファンを虜にしてきたアレクサンダー・ペイン監督の最新作『ダウンサイズ』が3月2日(金)から公開。このたび本作の世界観を思いっきり味わえる予告映像と場面写真が解禁された。
本作は人口問題を解決するために人間を13cmに縮小するシステムが発明された世界を描いた異色のSFコメディ。大金持ちになれるということを知り、思い切って“ダウンサイズ”に挑んだ主人公だったが、目を覚ましてみると一緒に小さくなったはずの妻の姿がない。なんと妻はいままでの生活から離れることを恐れ、土壇場で逃げ出してしまったのだ。
そんな思いもよらぬアクシンデントに見舞われ、13cmになった状態で妻と離婚し、新たな人生のスタートを切るポールを演じるのはマット・デイモン。アクション俳優としてのイメージが定着しつつも、『オデッセイ』(15)などでも見せた、彼のユニークな演技にも注目したい。
そんなデイモンは「これまでに見たこともないような物語」だと、アカデミー賞受賞歴もある名コンビ、ペインとジム・テイラーの作り上げた独創的な世界観を絶賛するコメント。そして「地球に良いことをしながら、普段生きている世界では得られないような生活を送ることができるんじゃないかと感じるよ」と、すっかりミニチュア世界にどっぷり浸かっている様子だ。
共演には『ブライズメイズ 史上最悪のウェディングプラン』(11)や『ゴーストバスターズ』(16)のクリステン・ウィグ。さらに2度のアカデミー賞助演男優賞に輝くクリストフ・ヴァルツに、本作でゴールデン・グローブ賞助演女優賞にノミネートされたホン・チャウら個性派俳優が勢揃い。
解禁された予告編では、“ダウンサイズ”を行う過程から注意点、その後のミニチュアの世界で待っている夢に溢れた生活が描き出されていく。小さな茂みがジャングルに変わり、動物たちも巨大化。そんな奇想天外な世界の続きは、是非とも劇場のスクリーンで確かめていただきたい。
文/久保田和馬