綾瀬はるか&フジテレビのタッグ再び!完全オリジナル映画『今夜、ロマンス劇場で』が週末動員で首位獲得
2月10・11日の週末映画動員ランキングで、綾瀬はるか&坂口健太郎の共演作『今夜、ロマンス劇場で』が初登場1位を獲得。2位は前回まで2週連続首位をキープしていた『祈りの幕が下りる時』、3位に『不能犯』が入るなど、前回に続いてトップ3を実写邦画が占める結果となった。
完全オリジナルの邦画として今年初の首位を獲得
『今夜、ロマンス劇場で』はフジテレビとホリプロが製作した完全オリジナル作品。「のだめカンタービレ」シリーズの武内英樹監督によるラブストーリー。漫画やアニメなどの映画化作品が圧倒的に強い昨今の邦画界で、本作は土日2日間で動員12万6000人、興収1億6600万円を記録した。SNSでも「涙腺が崩壊した」「涙でメイクが落ちた」など感動したという反応が多く、せつない恋の物語が高評価を獲得したようだ。
また、10~40代女性の高い支持がうかがえる本作だが、『ローマの休日』(53)や『カイロの紫のバラ』(85)など往年の名作を想起させるのか60代までの動員も目立ち、幅広い層に受け入れられているのも興味深い。10日に綾瀬はるか主演の『本能寺ホテル』(17)を放送するなど、フジテレビのぬかりのない宣伝も功を奏したようだ。
ジョン・ウー×福山雅治の注目作は4位に
4位にランクインしたのは鬼才ジョン・ウーが福山雅治とチャン・ハンユーの日中スターを主演に迎えた『マンハント』。1976年に高倉健主演で映画化もされた西村寿行の小説「君よ憤怒の河を渉れ」の再映画化作品で、土日2日間で動員6万3000人、興収7900万円を獲得。大阪を舞台にしているからか、特に関西圏での高稼働が目立つ結果となっている。2月は本作のほか、チェン・カイコー監督&染谷将太の主演での『空海―KU-KAI― 美しき王妃の謎』(2月24日公開)も控え、日中が協力した話題作の公開ラッシュとなる。
「コードギアス」最新作は8位。ジオストーム現象は未だ日本停滞中!
人気アニメの劇場版三部作の第2弾『コードギアス 反逆のルルーシュII 叛道』は8位にランクイン。三部作の2作目は低調になる場合も多いが、今作は昨年公開の前作『コードギアス 反逆のルルーシュI 興道』(17)の9位を上回る結果に。最終章の『コードギアス 反逆のルルーシュIII 皇道』は5月26日(土)公開予定だ。また、圏外デビューとなったが『劇場版マクロスΔ 激情のワルキューレ』は同週末のミニシアターランキング1位を記録している。
公開中の作品では6位の『ジオストーム』の勢いが目覚ましい。公開23日目にして動員77万4,009 人、興行収入は10憶円を突破。特に10~20代の洋画を見慣れていない層の獲得に成功したほか、大迫力のディザスターシーンをアトラクションのように体感できる“4DX”の活躍も本作の粘り強さの要因であると考えられる。
次週の公開作品には、ヒュー・ジャックマン主演のミュージカル『グレイテスト・ショーマン』(2月16日)に、岡崎京子の伝説的コミックを映画化した『リバーズ・エッジ』(2月16日)などが控えている。トップ10にどのような変動が起きるか要注目だ。
文/トライワークス
1位 今夜、ロマンス劇場で
2位 祈りの幕が下りる時
3位 不能犯
4位 マンハント
5位 羊の木
6位 ジオストーム
7位 スター・ウォーズ/最後のジェダイ
8位 コードギアス 反逆のルルーシュⅡ 叛道
9位 パディントン2
10位 嘘を愛する女
※興行通信社調べ