青春のすべてが詰め込まれ、全米を熱狂させた『レディ・バード』が日本に舞い降りる

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青春のすべてが詰め込まれ、全米を熱狂させた『レディ・バード』が日本に舞い降りる

第75回ゴールデン・グローブ賞でミュージカル・コメディ部門の作品賞と主演女優賞を獲得し、第90回アカデミー賞では作品賞と監督賞をはじめ4部門にノミネートされた『レディ・バード』が6月1日(金)、ついに日本に上陸。このたび待望の日本版予告編が完成した。

本作は昨年の11月に全米で4館のみの限定公開されるやいなや口コミで大きな話題を呼び、拡大公開されると興行収入ランキングで5週連続トップ10入りのスマッシュヒットを記録。

さらに大手レビューサイト「ロッテン・トマト」では批評家からの支持率100%という快挙を成し遂げただけでなく、レビュー数に応じた支持率では『トイ・ストーリー2』(99)を抜き18年ぶりとなる新記録を樹立。公開から4か月以上が経過した現在も、驚異の支持率99%を保ちつづけている。

ロサンゼルスのあるカリフォルニア州の州都でありながら、なにもない田舎町、サクラメント。そこに暮らし、自らを“レディ・バード”と呼ぶ17歳の少女クリスティンを主人公に、友情や恋愛、家族や自分の将来について揺れ動いていく心情をみずみずしくもユーモラスに描きだした本作。

クリスティンを演じるのは現在23歳にしてすでに3度のアカデミー賞ノミネート歴を持つシアーシャ・ローナン。そんな彼女は、地元アイルランドのアカデミー賞で『つぐない』(07)から11年間で主演女優賞か助演女優賞にすでに9回もノミネートされており、本作で主演女優賞を受賞したことで通算8回目の受賞を果たした。まさにアイルランドが誇る大女優といっても過言ではないだろう。

そしてクリスティンの1人目の彼氏ダニーを演じるのは『マンチェスター・バイ・ザ・シー』(16)で大きな話題を呼んだルーカス・ヘッジズ、2人目の彼氏カイルを演じるのは今年『君の名前で僕を呼んで』でアカデミー賞主演男優賞にノミネートされたティモシー・シャラメと、注目の若手スターの共演にも注目していただきたい。

また、クリスティンの母親を演じたのはテレビドラマ界を中心に長きにわたって活躍し、本作でついにアカデミー賞にノミネートされたローリー・メトカーフ。メガホンをとったのは『20センチュリー・ウーマン』(16)などで個性派女優として注目を集めているグレタ・ガーウィグ。彼女は本作で単独監督デビューを果たしたのだ。

到着した予告編は作品のポップなイメージと、青春のあらゆる難題にぶつかりながら成長していく“レディ・バード”の姿が活き活きと描かれていく。予告編にも登場する“今年最高の一本”と“近年最も魅力的なキャラクター”の言葉に違わない青春映画の新たな傑作の誕生を、ぜひともその目で確かめていただきたい。

文/久保田 和馬

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