【アベンジャーズ座談会 後編】映画ライターたちが最新作を徹底予想!「いきなりインフィニティ・ガントレット完成」!?
公開直前!『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』(4月27日公開)座談会の後編をお届け!杉山すぴ豊、石井誠、神武団四郎といった原作コミックへの造詣も愛も深い映画ライターたちが、気になる新作のストーリー展開をまだまだ大胆に予想する!
理詰めでヒーローを描くことで生まれる魅力
――MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の魅力は何だと思いますか?
石井:やはりプログラムピクチャー化したことだと思います。長くて半年、早いと3か月に1本のペースで公開されますよね。僕は設定好きなんですが、シリーズとして観ていると鉱脈が次々に出てくるんです。そこがほかの映画シリーズにはない魅力だと思います。
すぴ:『アイアンマン』(08)がヒットしていなかったら、ニック・フューリー(サミュエル・L・ジャクソン)が登場して“アベンジャーズ”について語るシーンは単なるファンサービスで終わるはずだった、という話があるんです。それが、だんだん“もしかしたら!?”という機運になっていった。『アベンジャーズ』(12)製作の話題が出た瞬間は、まさか本気でやるとは思わなかったので鳥肌もので…。『アイアンマン』がヒットした後、すぐ『アベンジャーズ』でもおかしくなかったのに、きちんと段階を踏んで描いてくれました。
神武:ヒーロー映画を誰もが納得できるレベルで作り、説得力を持たせたまま世界観を広げていったところもすごいですよ。特に『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』(15)から『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』(16)にかけての、“ヒーローが存在する世界”を理詰めで描いているところはすごいなと。
石井:どうしてもコミックだと取ってつけた部分がありますよね。「こういうネタをぶっこむとおもしろくなるよね」と(笑)。コミック好きが「まぁ、そうだよね」というお約束で納得するような作りになっている上、知らない人が観ても納得させる理詰め感がしっかり入っているのはいいですよね。
神武:説得力で言えば、映像もそうです。マーベル作品に限らずどの映画もVFXはすごいですが、特に『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』(14)以降、デジタルダブルのクオリティはハンパじゃないですよ。もう人にしか思えない。
石井:どこからCGキャラに変わったのか、コマ送りしてもわかりませんから(笑)。
冒頭でいきなりストーンが揃っちゃってるかも…!?
――『インフィニティ・ウォー』は、ストーンを集める以外で、どんな展開が予想されるでしょう。
すぴ:マーベルのことですから、今流れている予告編から想像できるようなストーリー展開ではないでしょうね、絶対(笑)。たぶんどんなに考えても、大外しするんじゃないかな。
石井:逆に、いい意味で裏切ってほしいですよね。“こういうのを観たい!”って思いを、また違った形でおもしろく作ってほしいです。
すぴ:当てずっぽうですが、映画冒頭ですでにインフィニティ・ガントレットが完成していて、世界の人口の半分が滅んでいるところから始まるとか…。そして、ドクター・ストレンジが時間を巻き戻して世界を直す話…かもしれない(笑)。
――“タイム・ストーン”を取られても時間を戻せるんでしょうか?
石井:とにかくみんなでがんばって戦って、ひとつくらい取り返すとか?
すぴ:ストーンは6種類あるけど各種1つずつしかない、とは誰も言っていない気がします(笑)
石井:やっぱりガントレットにストーンが全部集まっちゃうと思うんです。集まらずに終わることはないはずなので、集まった時にどうする?という話ですよね。そこを上手く、地に足がついた状態で見せてくれるのかが楽しみなところではあります。