稲垣吾郎&長谷川博己が“人生”と向き合う『半世界』クランクアップコメントが到着!
『座頭市 THE LAST』(10)や『エルネスト』(17)で知られる阪本順治監督が手掛ける完全オリジナル作品『半世界』。このたび3月15日にクランクアップを迎えた本作から、主演の稲垣吾郎と長谷川博己が撮影の感想を語るコメントが到着した。
これまで日本映画の枠を超えた壮大なスケールの作品を数多く手掛けてきた阪本監督が、以前から求めていたという世界観を実現させた本作。39歳を迎えた男3人の視点を通して「人生半ばに差しかかったとき、残りの人生をどう生きるか」というテーマのもと、葛藤や絆、そして希望を描き出すヒューマンドラマだ。
三池崇史監督の時代劇『十三人の刺客』(10)で衝撃的な演技を披露し、現在は様々なエンタテイメントシーンをボーダレスに飛び越えて活躍する稲垣が、地方都市に暮らす炭焼き職人の主人公・紘を演じ『催眠』(99)以来19年ぶりに映画単独主演を務める。
そんな稲垣は「映画職人のみなさんがこだわりぬいて丁寧に丁寧に作りあげていく現場というのが、僕にとっては最高でした」と約1ヶ月の撮影を振り返り「観る人ひとりひとりに委ねることができる映画だと思うので、反響が楽しみです」と本作への自信をうかがわせた。
一方で、故郷に帰還するワケありの男・瑛介を演じた長谷川は「いままでやったことのないようなことを、役を通して経験できました。覚えることもたくさんあったのですが、いろんな人生があるなと考えるきっかけになりました」と本作が描き出すテーマが、それを演じる長谷川自身の心にも響いたことを明かす。
稲垣と長谷川に加え、渋川清彦や池脇千鶴、小野武彦、石橋蓮司といった日本映画界をリードする演技派俳優が集結する『半世界』は2019年に公開される。続報に期待したい。
文/久保田 和馬