こんなエマ・ストーン見たことない!?丸メガネ×おかっぱ×テニスウェア…でも溢れる可愛さ!
すっぴん顔におじさんっぽい金縁メガネ、髪型はアカ抜けないおかっぱで、着ているのは昔風テニスウエア…。このちょっと地味めなビジュアルの女性は、映画『バトル・オブ・ザ・セクシーズ』(7月6日公開)に登場する伝説のテニス女王、ビリー・ジーン・キング。
にわかにはわかりにくいのだが、演じているのはなんと、オスカー女優のエマ・ストーン。『ラ・ラ・ランド』(16)のようなきらびやかな美人役とは全く違う印象で、飾りっ気のないアスリートを自然体で熱演しているのだ。
エマのなりきりっぷりが凄い!
“性差を超えた戦い”を意味する『バトル・オブ・ザ・セクシーズ』は、1973年に起きた、全世界が注目した“禁断のテニス男女対決試合”を題材にしたスポーツ・コメディドラマ。女子の優勝賞金が男子の1/8だったこの時代に、男女平等を求めて奮闘する女子テニス世界王者のビリー・ジーンが、元男子チャンピオンのボビー・リッグス(スティーヴ・カレル)と戦いを繰り広げ、爽快で痛快なラストをもたらす感動の実話だ。
エマのビジュアルは、実在のビリー・ジーンにそっくりで、同一人物にしか見えないほど。体重を増やして挑んだという役作りも見事で、同じく再現度が高いボビー役のスティーヴ・カレルとの息の合った掛け合いと、役にハマったなりきり演技を見せている。エマ本人が「これまでで最も身体を使った役」と振り返るように、白熱のテニスシーンもあり、優れた身体能力も披露。美しい瞳と目ヂカラは相変わらずで、男性ウケするようなビジュアルではないにもかかわらず、観ているうちに可愛く魅力的に感じてくるのは、エマ・マジック?
エマの衣装はどのように作られた?
衣装デザイナーのメアリー・ゾフレスは「スポーツ選手らしくないものや可愛らしすぎるものはすべて排除して、ボタンダウンのシャツやタートルネック、ベストを使ったの。目的はエマを少しでもタフにすること」と言及しており、エマとスタッフが一丸となって作り上げたビジュアルだそう。
ちなみに、選手それぞれの個性に合ったテニス・ウェアが登場したのもちょうどこの時代からだとか。劇中にも登場するファッションデザイナーのテッド・ティンリング(アラン・カミング)が、それまで白色の固定デザインが定番だったテニス・ウェアの概念を覆し、型にハマらないデザインやカラフルな色彩を取り入れたウェアを生み出した。本作の衣装は彼のデザインを参考にした、当時の最先端テニス・ウェアなのだ。
今回、これまでのイメージとはギャップのある新しい一面を見せたエマ。顔のパーツが大きいキャラクターチックなルックスだけに、実はこのようなコスプレ系の役柄はお似合だったりするのかも!?様々な役に果敢に挑戦する彼女には、これからもどんどん役の幅を広げ、俳優としての実力を見せつけてほしい。
文/トライワークス