北香那&蒼井優が大はしゃぎ!舞台挨拶に本物のペンギンがサプライズ登場
「夜は短し歩けよ乙女」や「四畳半神話大系」で知られる人気作家・森見登美彦の同名小説をアニメーション映画化した『ペンギン・ハイウェイ』(8月17日公開)の完成披露舞台挨拶が3日、TOHOシネマズ六本木ヒルズで開催。ボイスキャストを務めた北香那、蒼井優、西島秀俊、竹中直人、そして石田祐康監督が登壇した。
本作は小学4年生のアオヤマ君のひと夏の成長と、彼の周りで起こる不思議な出来事をみずみずしいタッチで描いた青春ファンタジー。ある日郊外の町に突如ペンギンが現れる。その謎を解明しようと動き出したアオヤマ君は、彼が興味を持っている歯科医院の“お姉さん”が投げたコーラの缶がペンギンに変身するのを目撃することに。
本作で主人公アオヤマ君の声を担当し、念願の声優デビューを果たした北は「感動だったり冒険だったり憧れだったり、すべてが詰まった映画です」と述懐。10歳の少年を演じるにあたって「男の子の声のトーンがわからなかったので、勉強のために同世代の妹の授業参観に参加しました」と、アオヤマ君さながらに研究熱心な一面を垣間見せた。
一方で、ミステリアスな“お姉さん”を演じた蒼井は「しっかりした役をやることがあまりなく、いつもは誰かに寄生している役が多いので新鮮な経験でした」と語り、会場の笑いを誘う。そして「観終わったあとに、過去に置いてきたモノクロやセピアだった時間に色が戻るような作品。それによって背中を押してもらった」と彼女らしい独特の言葉で本作の魅力を表現した。
そして舞台挨拶の終盤には、スペシャルゲストとしてカーテンのかけられた箱が壇上に運び込まれる。カーテンを開けてみると、中にはぬいぐるみのペンギンとコーラの缶が3本。登壇者にCO2の入ったボンベが配られ、掛け声に合わせて思いっきりCO2を噴射すると、中にあったコーラの缶がたちまち本物のペンギンに変身。
劇中のシーンを再現したサプライズ演出に、会場中からは大きな拍手が巻き起こる。可愛らしいペンギンたちを目の前で見た登壇者たちも興味津々な様子で、北は「(こんなに近くで)初めて見ました」と目を丸くしながらペンギンを眺め、蒼井は「可愛い〜」と思わずつぶやく。さらに竹中はお茶目に「触っても大丈夫?」と手を伸ばすなど、すっかりペンギンの可愛さに心奪われた登壇者たちの姿に会場は大いに沸いた。
取材・文/久保田 和馬