宮川大輔が関西弁を封印しFBI捜査官に!『アントマン&ワスプ』新キャラの声優に挑戦
――今回吹替の収録をされてみて
正直、やっぱり難しいですね。映画やドラマに出させてもらったことはあるんですけど、自分やと(自分が演じると)やっぱり自分じゃないですか。だから、「”ウー“ってどんな声なんやろ」とか考えながらやって、自分の声を聞いた時、若すぎるとか優しすぎるのかなとか色々なことを思いました。でも監督さんが、「迷わんと一回バンと決めてから、色々膨らましていった方が失敗はないです!」とを言ってくれたんで、自信持っていきました。ただ一ヶ所、僕が失敗してちょっとおネエみたいになった時があったんですよ。「どいて!」みたいな。(笑)失敗した!と僕はわろてたんですが、「今のいいですね!」となって、そこから乗せて頂いたというか、ウーができたというか。それは自分でもびっくりしました。
――普段は関西弁の中、標準語の役で難しかったこと
周りにも標準語の男の人があんまりいないんですよ、関西出身ばかりで。だから、いざ自分がやろうと思ったら、「やめて!」みたいな女の人みたいな感じで言いそうになるんですよ。なので、そこは苦労しましたね。
――マーベル・スタジオの作品で『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』に加藤浩次さん、『アベンジャーズ』には宮迫博之さん、そして今回は小杉竜一さんが出ている中、今回そこに仲間入りすることに関して
それは嬉しいですよ!加藤さんや宮迫さんは先輩ですし、お芝居もやってはるじゃないですか。なので、凄く嬉しいんですけど、小杉はねぇ、別に…映画でもあんまり見たことが無いですし。(笑)でも小杉とやれて凄く嬉しかったです。小杉も標準語でしょ?楽しみで仕方ないですね。苦労したんやろうな!僕もしたよ!っていう。(笑)舞台挨拶とか、その話ばっかりになると思いますよ。やっぱり本当に難しいですよ。気持ちを乗せていく時に、関西弁の方が乗りやすいじゃないですか。でも、やらせて頂いて凄く嬉しいですし、羨ましがる人は沢山周りにいますね。
――吉本の方にも羨ましがられましたか?
まだ言うてないんですけど、吉本には“マーベル芸人”というマーベル好きな人がいっぱいいて、「何で大輔なん!?」って言う先輩もいはるやろうし、「羨ましいっすね大輔さん!売れましたね!」って言う後輩もいると思いますね。
――これで宮川さんも”マーベル芸人“仲間入りですね。
そうですね。まだ初心者ですけどね。
――宮川さんといえば色々なことに体当たりなイメージですが、声だけの演技はそれに比べて簡単?
いや、逆ですよ!「春巻き10本食え!」って言われる方がまだ楽ですよ。本当に難しい。
――宮川さん演じるアントマンを追跡するFBI捜査官の“ウー”について
熱い人だけど空回りしているところもあったり、間抜けなところもあって面白い人やなと思いますね。どこかで出てきたら、「まだ出てきよった!(笑)」みたいな。演じてても大事(な存在)やなと思いますね。
――「父親でありヒーロー」を両立するアントマンと同じく、「お笑い芸人と父親」を両立する中で難しいことは?
あんまり意識はしていなくて、お父さんの仕事がたまたまテレビに出る仕事というだけと思っているので、学校の行事や色々なところに顔は出してます。ただ学校に行くと、やっぱり小学校なんで、ビックリするくらいみんなが「ワーッ!」って言うてくれるんですよね。それは凄く有難いんですけど、家に帰ったらカスッカスになってますね。そうやって子供達に「ワーッ!」って言われるのは、ほんまに幸せなこと。有難いなと思います。カスカスなっても、「ワーッ!」言うてな、あかんねやと思いますね。(笑)
――アントマンとワスプは最強バディとして今回戦うんですが、宮川さんにとっての最強のバディは?
僕ピン芸人なんで、1人でロケ行ったらカメラマンさんまで自分の中に取り込むじゃないですけど、一瞬で仲良うなって、それでチームになるというか。それで、いじったりとか笑いも作っていかなあかんところもあって。素人さんと絡めばその人がバディになるわけですし。だから、みんながバディ!(笑)
文/編集部