等身大のミライちゃんがお出迎え!『未来のミライ』の展覧会を楽しもう
細田守監督最新作『未来のミライ』の公開を記念して、7月25日(水)より、「未来のミライ展~時を越える細田守の世界 『時をかける少女』『サマーウォーズ』『おおかみこどもの雨と雪』『バケモノの子』」と題した展覧会が、東京ドームシティ Gallery AaMo(ギャラリー アーモ)で開催される。
この展覧会は、『未来のミライ』の世界を、体感型展示・テクノロジー・原画・背景画などを通じて立体的に楽しめる。5つのエリアから構成されていて、物語の進行に沿って様々な展示を体感できるというもの。
例えば「不思議な庭」では、プロジェクションマッピングやホログラムにより、主人公のくんちゃん一家の庭の四季が映しだされる。冬のシーンでは雪を踏む足跡が出たり、夏のシーンになると蝶が飛び交ったりと、ワクワクする空間が広がっている。
また、くんちゃんたちが住む家のデザインを手掛けた建築家・谷尻誠氏と細田監督の手によって、劇中のダイニングが再現されていたり、劇中に登場する絵本「オニババ対ヒゲ」の巨大版が出迎えてくれたりと、まるで映画の世界に入り込んだ気分に。ミライちゃんの等身大フィギュアなど設置されていたりと、Instagram用に撮影できるスポットもいくつかある。
未来の東京駅と架空の黒い新幹線を再現したエリアでは、劇中の「遺失物係」や「駅長」を3Dホノグラムで再現。この新幹線をデザインした川崎重工業車両カンパニー・亀田芳高氏の協力のもとに作られたという実際に座れるガイコツの椅子は、細田監督が熱望したものだとか。
そのほか、『サマーウォーズ』(09)のインターネット上の仮想世界「OZ」や、『バケモノの子』(15)の渋天街など、細田作品の現実世界との対比となる「もう一つの世界」をフィーチャーしたコーナーもある。ここでは『サマーウォーズ』の人気キャラクター「ラブマシーン」の巨大フィギュアも鎮座していて、スマホを使って遊べるようにもなっている。
観て触れて遊べるという、ユニークな体験型の展覧会では、改めて細田守監督のディテールに対するこだわりをしみじみと実感。展覧会は9月17日(月・祝)まで開催されているので、映画とセットでぜひ足を運んでみてほしい。
取材・文/山崎 伸子