主演ポール独自の魅力!『アントマン&ワスプ』ペイトン監督が振り返る
映画史上最小にして最強のヒーロー&ヒロインを描いたマーベル・スタジオの最新作『アントマン&ワスプ』が8月31日(金)より公開となる。主演を務めたアントマン役のポール・ラッドは本作で脚本家としても参加しているが、制作を通して感じた彼の魅力について、監督のペイトン・リードからコメントが届いた。
本作の主人公であるアントマンは、小さくなるほど強くなる身長1.5cmのヒーローだが、娘の養育費を稼ぐために泥棒を働いたことがあったり、アルバイトも続かなかったり、一見頼りないキャラクター。しかしなぜだか、その完璧ではないところがむしろ愛嬌に溢れ、見れば見るほど好きになってしまう。頼りなさの反面で、娘のためなら危険も顧みない勇敢なところや、仲間を大事にするところ、度々ジョークを言って周りを楽しませようとするところなどには、等身大の1人の人間として魅力が溢れている。
そんなアントマンを演じたのは、『クルーレス』(95)で注目を浴び、『40歳の童貞男』(06)や『ナイト ミュージアム』(06)など多くのコメディ作品で活躍する俳優ポール・ラッド。撮影現場で踊って周りを笑わせたりするユーモアと親しみやすさは、彼の一番の魅力だ。
監督のペイトンは、コメディで笑いのセンスを磨いてきた彼が脚本家としても参加したことについて「僕らは映画について初期の段階から多くのアイディアを出し合い、ポールは脚本家としてかなりの仕事をした」と明かす。「役者が脚本に関わると、時々ストーリーが難しくなってしまうこともあるけど、彼は、役者のときと同じくらい、脚本家としても見事な仕事をやってくれた」。
「彼の柔軟なアイデアはいつも新しくて、おもしろくて、コメディ的な方法を見つけ、それを自然な感じにやってのける。その自然さが、とても重要なことなんだ」というコメントからは、ポールの生んだコメディ要素が本作で存分に解き放たれていることがわかる。また監督は「『このジョークはうまくいく』という確信を持つことはできない。だから、バリエーションが欲しいんだ。そんなときに、ポールは10個の違うジョークをこなすことが出来て、とてもナイスだ」と、他の役者にはない彼の魅力を語った。
“周りを楽しませること”を自然にやってのけるポール・ラッドは、まさにアントマンを演じるに最適だったようだ。本作でも彼の多彩なジョークには、かなり期待できそう!
文/編集部