綾野剛、杉咲花、佐藤浩市が集結!吉田修一「犯罪小説集」が映画化決定
「悪人」「怒り」、そして2020年に映像化されることが先日発表された「太陽は動かない」など、数多くの著作がメディアミックスされている芥川賞作家・吉田修一。彼が2016年に発表し、最高傑作との呼び声も高い短編集「犯罪小説集」を映画化した『楽園』が2019年に公開されることが決定した。
本作は、未解決のまま12年の時が過ぎた少女誘拐事件と、新たに起きた少女行方不明事件を軸に、被害者の親友だった少女と容疑者として疑われる青年、そして限界集落で暮らす男。それぞれの人生が犯罪をめぐって交錯していく衝撃のヒューマンサスペンス。
母親と共にリサイクル品を販売しながら孤独な日々を過ごす青年・中村豪士。12年前に起きた幼女誘拐事件で被害者と直前まで一緒におり、心に深い傷を負ってしまった少女・紡。祭の準備の場で豪士と出会った紡は、孤独な豪士に対してある感情が芽生えはじめる。そんな中、12年前と同じ場所で再び少女が行方不明となり、豪士は犯人と疑われることに。
主人公・豪士を演じるのは『パンク侍、斬られて候』での個性的な演技が記憶に新しい綾野剛。吉田作品への出演は『横道世之介』(12)と『怒り』(16)につづく3作目となる。また紡役には『湯を沸かすほどの熱い愛』(16)で映画賞を総なめにした杉咲花。そして限界集落で村八分に遭いながら暮らす養蜂家の善次郎役を佐藤浩市が演じる。
メガホンをとるのは大ヒットを記録した『8年越しの花嫁 奇跡の実話』(17)や、意欲作『菊とギロチン』(公開中)など多種多様な作品を世に送り出してきた瀬々敬久。日本映画界を代表する手腕の持ち主である瀬々監督が、感情と感情が激しくぶつかり合う吉田修一作品の世界観を、どのように映像化してくれるのか。続報に期待したい。
Next
瀬々監督「何とか映画にしたいと思った」キャスト・スタッフコメントはこちらからチェック!
作品情報へ