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橋本愛の存在感を、渡辺大知が「出てくるだけでストーリーが始まる」と絶賛!

インタビュー

橋本愛の存在感を、渡辺大知が「出てくるだけでストーリーが始まる」と絶賛!

長回しの大変さとやりがいについて語った橋本愛
長回しの大変さとやりがいについて語った橋本愛

渡辺は橋本について「フレームインしたら、出てくるだけでストーリーが始まる存在感のある方」と詩的に表現。「今回、一緒のシーンがあったけど、ほとんど会話をしてないんです。正直なところ、現場での橋本さんの印象というよりは、いち映画ファンとして見てきたイメージしかないので、どういう声の出し方をするんだろうと、もう少し知りたいと思いました」。

本作では、ロックバンドのフジファブリックが主題歌と劇伴を手掛けており、音楽が登場人物たちの感情に寄り添っていく。特に彼らの名曲「茜色の夕日」を全員がリレー方式で歌っていくシーンが心に響くが、なんとクランクイン直前に歌うことが決まったそうだ。

橋本は「どうつながるのかは、まったくわからなかったです」と少し戸惑った様子。「あの歌はみんなが知っているから、全員で歌っちゃおうと。そうやってこの映画を仕上げた廣木監督は本当にすごいと思いました。みんな『どこかで歌います』と聞いていましたが、私の場合は『ここしかないだろう』と思っていたところで歌いました。私は歌うことが大好きだから、大知くんばりに大声で歌ったら最高に気持ちが良くて。そしたら『もうちょっと抑えめに』と言われてしまいました(笑)」。

実は心に激しい思いを秘めている同級生の新保(渡辺大知)
実は心に激しい思いを秘めている同級生の新保(渡辺大知)[c]2018「ここは退屈迎えに来て」製作委員会

渡辺はバイクに乗りながら歌を歌うが「上手く歌おうとは1ミリも思っていなくて、気持ちでいこうと思った」と述懐するが、当日は気合いが入りすぎてしまったよう。「実は現場でスタッフさんが『どうせ音は録れないからアフレコで』と言っていたのをうっかり聞いてしまって。悔しかったから、めちゃめちゃ声を張って歌ったので、アフレコはなしになりました。ただ、歌に集中しすぎて、バイクのアクセルがだんだん緩んでいき、後ろから来たチャリに乗ったおばちゃんが、ずっと同じスピードで併走していたそうです(苦笑)」。

まさに“現場は生もの”ということを実感させられるエピソードの数々。そのかいあって、橋本たちによる流動的なアンサンブル演技が、見事な青春群像劇として結実しているので乞うご期待。

取材・文/山崎 伸子

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