【今週の☆☆☆】歌姫ホイットニー・ヒューストンの”辛口”ドキュメンタリーなど、週末観るならこの3本!

コラム

【今週の☆☆☆】歌姫ホイットニー・ヒューストンの”辛口”ドキュメンタリーなど、週末観るならこの3本!

週末に観てほしい映像作品3本を、MovieWalkerに携わる映画ライター陣が(独断と偏見で)紹介します!
週末に観てほしい映像作品3本を、MovieWalkerに携わる映画ライター陣が(独断と偏見で)紹介します!

Movie Walkerスタッフが、週末に観てほしい映像作品3本を(独断と偏見で)紹介する連載企画。年明け早々注目作が次々と劇場公開される、1月4日(金)から今週末にかけて、映画ライターや編集スタッフたちが“熱く推す”、オスカー女優主演の配信作品から、歌姫の素顔に迫るドキュメンタリーまで、バラエティ豊かな作品をピックアップ!

運命に翻弄された歌姫を追った『ホイットニー~オールウェイズ・ラヴ・ユー~』(1月4日公開)

【写真を見る】歌姫の素顔に迫る『ホイットニー~オールウェイズ・ラヴ・ユー~』
【写真を見る】歌姫の素顔に迫る『ホイットニー~オールウェイズ・ラヴ・ユー~』[c]2018 WH Films Ltd

2012年に48歳で急逝した歌手ホイットニー・ヒューストン。本作は80年半ばから約10年にわたって音楽界をリードした彼女の生涯を明かすドキュメンタリー映画だ。ホイットニーの遺産管理団体の協力のもと、プライベートを含む貴重な写真やビデオをふんだんに使用。家族や友人、仕事関係者ほか多くの人々がその魅力や思い出を語る。この手の“お墨付き”作品はポジティブな面に偏りがちだが、本作はかなり辛口。人種差別や性的虐待、家庭内のトラブルから薬物に苦しむ姿にも迫っている。澄んだ歌声と伸びやかな歌唱力で愛された彼女の魅力もたっぷり収録。中でも1991年スーパーボウルでの国家斉唱は圧巻だ。伝説の歌姫の素顔を知るだけでなく、運命に翻弄された女性を追ったノンフィクションとしても見応えがある。(映画ライター・神武団四郎)

視界ゼロの息づまるスリル『バード・ボックス』(Netflix配信中)

サンドラ・ブロック主演のホラー『バード・ボックス』
サンドラ・ブロック主演のホラー『バード・ボックス』Netflixオリジナル映画『バード・ボックス』は独占配信中

ご存じハリウッドのスター女優サンドラ・ブロックと『真夜中のゆりかご』(15)などのデンマーク人監督スサンネ・ビア。この2人の初タッグが、まさか“終末ホラー”のジャンルで実現するとは!人間を自滅的な行為へ追いやる異常現象が地球規模で吹き荒れ、そのディザスターを生き残ったわずかな人々の運命を描く。同ジャンルの近作『クワイエット・プレイス』(18)では「音を立てない」ことが必須だったが、本作では「目を開けて“それ”を見ないこと」がサバイバルの絶対条件。想像を絶する悪夢に覆われた世界を、登場人物は目隠しをした状態で移動しなければならない。その視界ゼロの息づまるスリルに加え、母親役のサンドラが体現する“母性”のドラマも見応え十分。心揺さぶられる恐怖がここにある。(映画ライター・村山章)

登場人物にクセがありすぎる『アストラル・アブノーマル鈴木さん』(1月5日公開)

松本穂香の怪演が光る『アストラル・アブノーマル鈴木さん』
松本穂香の怪演が光る『アストラル・アブノーマル鈴木さん』[c]2018 AlphaBoat

6~9月にかけてYouTubeで配信された異色コメディを再編集。ドラマ「この世界の片隅に」のヒロインなど比較的おとなしい役が多かった松本穂香が、眼帯をしたYouTuberの鈴木ララというクセのあるキャラクターを“怪演”して新境地を見せるが、松本自身を彷彿させる女優として活躍中の双子の妹(リリ)が出てくるあたりから、さらにカオスに。リリの婚約者にキレるシングルマザーの母親や引きこもりの弟など、とにかく登場人物にクセがありすぎ。個人的には、ララがバイトをする塾の教え子を演じた谷のばらが、配信終了後にアイドル(放課後プリンセスというグループの一員)になっていたのが最大の衝撃かも…。(編集スタッフ・吉川泰弘)



週末に映画が観たいけど、どの作品を選べばいいかわからない…という人は、ぜひこのレビューを参考にお気に入りの1本を見つけてみて!

構成/トライワークス

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